尾瀬沼のニッコウキスゲ

今日は、先月果たせなかった妻との約束を叶えるべく、尾瀬沼ニッコウキスゲを見に行ってきた。

梅雨明けの連休中日ということで相当の人出が予想されたが、午前6時ちょっと前に着いた御池の駐車場にはまだ若干の余裕があり、バス停からはちょっと遠くなってしまったものの、無事駐車することが出来た。また、もう一つの懸案であったお天気の方もほぼ快晴ということで、まずは順調なスタート。

シャトルバス(往復@1,000円)に乗り換えて向かった沼山峠で軽く腹ごしらえをした後、いよいよ尾瀬沼へ出発するが、早朝のためか、木道は結構濡れている。その上を滑らないように慎重に歩いていくと、小一時間といったところで大江湿原に出る。

木道の両側にはお目当てのニッコウキスゲが咲いているが、鹿による食害の影響で思ったよりも花の数が少ない。数の上では圧倒的に多いワタスゲも既に見頃を過ぎていたものの、素晴らしい青空の下に広がる湿原の風景はそれだけで十分に美しく、右手に燧ケ岳の姿が拝める辺りまで進んでいくと、ようやくニッコウキスゲの群生を見ることが出来た。

沼の手前の分岐のところで今後の行動プランについて検討するが、妻もまだ全然疲れていないということで、尾瀬沼を一周してみることに決定。分岐を右折して沼の北岸に付けられたルートに入るが、この区間は木道もまだ新しく、至極快適に歩ける。尾瀬沼の西端に位置する沼尻休憩所からは、燧ケ岳の雄姿を間近に見ることが出来た。

ところが、沼尻の先からは状況が一変。地面はぬかるんでグチャグチャだし、そのせいで古くなった木道は泥水まみれ。ツルツル滑るので周りの景色をゆっくり楽しむ余裕も失せてしまい、足元ばかりに神経を集中しながらようやく三平下の休憩所に到着する。幸い、ここから先は道路状況も改善しており、何度か休憩を挟みながら、長蔵小屋を経由して無事沼山峠に戻ってこられた。

ということで、あまりの晴天の故、後半はちょっと暑すぎるくらいだったが、トータルで5時間程のハイキングはなかなか楽しかった。昨年、燧ケ岳に登ったときには、自宅と桧枝岐間の退屈なロングドライブにうんざりしたものだが、今回は話し相手がいたお陰でさほど苦になりませんでした。