結局、「ダークナイト」を一緒に見ようという娘への説得工作は不調に終わってしまい、代わりに家族でハムナプトラ・シリーズの最新作を見てきた。お盆のため帰郷していた長男も一緒です。
このシリーズ、“CGを使えばこんなにお手軽に娯楽大作ができちゃうんですよ”っていう感じの人を食った製作態度が何故か気に入ってしまい、前作も映画館で鑑賞した記憶がある。そのときは、妻エヴリン役のレイチェル・ワイズによるサービス満点のアクション・シーンを拝見させていただき、まあ、それなりに面白かったんだけど、本作では彼女が降板してしまったということで、見る前からちょっと不安。
で、見てみた感想なんだけど、うーん、何とも異常な程に印象に残らない作品だった。いや、ストーリー自体は今でも大体憶えているし、作品的にも前作、前々作と比較しても特に本作が劣っている点は見当たらない。特に、CGに関してはこれまでよりずーっと自然な感じになっていたし、敵役にジェット・リーを配するなど、エヴリン役を除き、出演者もパワーアップしていると言って良い。
となると、やっぱり監督がスティーヴン・ソマーズからロブ・コーエンに代わってしまったのが大きいのかも知れない。まあ、元々、このシリーズが気に入った理由が“人を食った製作態度”だった訳であり、その意味ではロブ・コーエンの演出はちょっとまとも過ぎだったんだろう。そういえば、エヴリンの兄であるジョナサンの影も全然薄かったしなあ。