ローマ人の物語 終わりの始まり

マルクス・アウレリウスから始まるんだけれど、作者は“先代のアントニヌス・ピウスハドリアヌスの遺産をほとんど食い潰された”って考えている訳で、そんな彼女の彼に対するイメージは“哲人”というより“苦労人”。

そんなこともあって、哲人皇帝がとても親しみやすいキャラクターに描かれているのはとても面白いけど、次のコモドゥスとセプティミウス・セヴェルスはというと、どうも両者とも作者のお気に召さなかった模様。さて、次に作者のお眼鏡にかなう皇帝は誰になるのかなあ?

ということで、「ローマ人の物語」も残すところあと4巻。でも、目前に迫ってきたイタリア旅行までに読破するのはちょっと難しいかも。