ローマ人の物語 (17)〜(28)

単行本にすると、「悪名高き皇帝たち」、「危機と克服」、「賢帝の世紀」、「すべての道はローマに通ず」の4冊分。

前3冊は、時代からするとアウグストゥスの後からマルクス・アウレリウスの前までということになり、大規模な合戦は次第に少なくなるが、悪役のカリグラ、ネロから高名なトライアヌスハドリアヌスまで、実に様々なタイプの皇帝が現れては消えるっといった内容で、なかなか飽きさせない。各皇帝に対する評価については作者の好みが相当反映していそうだが、そこがかえって面白いところ。

最後の1冊は、ローマ人のインフラ整備に焦点を絞った番外編的な本で、文庫本なのにかかわらず美しいカラー写真付き。でも、来月予定しているイタリア旅行は有名な観光地を駆け足で一周するっていう感じのため、ここで紹介されている地味〜な遺跡はあまり見られないだろうなあ。

ところで、ここでちょっとした問題発生。このシリーズって文庫本化されているのは、今のところここまでなんだね。このため、イタリア旅行の前に読み終えるには、次からは単行本のほうで読むことになってしまい、後で本棚に並べたときの見栄えがちょっと気になるところ。でも、まあ、所詮気にしなければ済むことなので無問題です。