ギルダ

1946年作品
監督 チャールズ・ヴィダー 出演 リタ・ヘイワースグレン・フォード

(あらすじ)
アメリカから流れてきたチンピラのジョニー(グレン・フォード)は、ふとしたことで知り合った謎の紳士マンスンの気に入られ、彼の下でカジノのマネージャーとして働くようになる。二人の関係は上手くいっていたが、ある日、マンスンが旅先で知り合い、結婚したという女性ギルダ(リタ・ヘイワース)が現れたことにより、二人の関係は微妙に変化していく...


リタ・ヘイワースの人気を決定づけたフィルム・ノワールの代表作ということらしいが、中身は完全なアイドル映画だね。映画の中のギルダは笑ったり、泣いたり、歌ったり、踊ったり、最初は男を惑わす悪女だったのが、後の方になると逆に被害者風になっていく等、まさに“リタちゃんのすべて見せます”的な乗りで、ファン・サービスは満点だが、その分、ストーリーの方はグダグダで意味不明。
後で調べたら、作品の舞台はブエノスアイレスで、マンスンはナチスと関係があるらしいのだが、そんな説明あったっけ? それと、ジョニーとギルダの関係も最後まで良く解らなくて、さぞかし俳優さんたちは役作りに苦労したのではないかなぁ。

まぁ、要は、リタちゃんの魅力とフィルム・ノワールの雰囲気を楽しめば良い、という作品。せめてハワード・ホークスあたりが演出していれば、リタちゃんファン以外も楽しめるような作品になっていたかもね。