モアナと伝説の海

今日は、妻&娘と一緒にディズニー・アニメの最新作である「モアナと伝説の海」を見てきた。

今日は特に用事も無いので、午前中、妻と一緒に雛飾りを片付けた後、娘を誘って以前から気になっていた「炭火焼肉レストラン おおつか」で昼食。人気店ということで混雑具合が心配だったが、駐車場も店内もそれなりに広いので待たされることもなく美味しい焼き肉ランチを堪能させて頂き、満腹になったお腹を抱えて映画館へ向かう。

さて、ストーリーは、半神マウイによって奪い去られた女神テフィティのハートを元に戻すため、“海に選ばれた少女”モアナが島のタブーを破って大航海へと旅立つ、というものであり、途中、“カカモラ”なるキャラクターが登場するあたりから“「もののけ姫(1997年)」みたいだなあ”と思いながら見ていた。

モアナの活躍によって女神テフィティがハートを取り戻したことにより、南太平洋の自然が再生するというラストからも「もののけ姫」の影響が感じられるが、当然、名作「アラジン(1992年)」を手掛けたというジョン・マスカー&ロン・クレメンツの監督コンビがただの二番煎じに甘んじるはずはなく、様々なアイデアを付け加えることによってとても魅力的な作品に仕立て上げている。

特筆すべきなのは、皮下脂肪の確かな存在を感じさせてくれる人間の皮膚の描写であり、ディズニーのヒロイン史上で最重量級と思われるヒロインの“肉感的”な体型を見事に表現している。それ以外にも海や動植物といった躍動感に溢れる自然描写の美しさはもはや現実を凌駕しており、こういった映像を見て大きくなった子どもたちが実際にハワイを訪れた際、どんな印象を抱くのかちょっぴり心配になってしまった。

また、「アラジン」の人気キャラクターであるジーニーを思わせる半神マウイの存在も本作の大きな魅力の一つであり、ロマンス抜きの冒険ストーリーを良く盛り上げてくれている。実際のポリネシア神話に登場する英雄ということで、公開前、現地の人々との間で一悶着あったらしいのだが、とても愛すべきキャラクターとして描かれており、まあ、何とか大目に見てもらえるのではなかろうか。

ということで、字幕版での上映が無かったことがとても残念であるが、本作を見た宮崎駿がどんな感想を述べるのか興味津々。一部で新作アニメの製作に着手した旨の報道もあったが、国内で十分な資本を調達できるのか不安なところもあり、いっそアイデアだけ提供してあとはジョン・ラセターにお任せというのもアリなんじゃないでしょうか。