BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント

今日は、妻&娘と一緒にスティーヴン・スピルバーグの新作「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」を見てきた。

今週末に封切りになる話題作といえば、アニメ作品の「レッドタートル ある島の物語」と「映画『聲の形』」、それに児童文学が原作である本作の三本。従来の我が家のパターンからするとジブリvs.スピルバーグの激戦になるところであるが、「レッドタートル〜」のちょっぴり高尚そう(?)なところが嫌われてしまい、意外にすんなりと本作に落ち着いた。

さて、題名にある“ビッグ・フレンドリー・ジャイアント”というのは、主人公の少女ソフィーを孤児院から誘拐する巨人のことであるが、その名のとおりとてもやさしい性格の持ち主であり、アッという間に親友になった二人は、英国女王の助けを借りて悪い人食い巨人を退治するというのが主なストーリー。

あくまでもお子様向けの作品であり、当然、いい年をした老人には物足りないところもあるのだが、原作者のロアルド・ダール(=「南から来た男」!)らしい愉快な悪ふざけやファンタスティックな映像は大人の鑑賞にも十分に耐えうる出来。人食い巨人を捕獲するシーンのスペクタル感はなかなかのものであった。

また、ソフィーの夢が叶ったとも、このお話すべてが夢だったとも、どちらにもとれるエンディングも好ましいものであり、幸せな気持ちのまま映画を見終えることが出来る。しかし、「ミニオンズ(2015年)」を見たときにも思ったのだが、英国王室というのはこういった罪のない(?)ギャグに対しては際限なく鷹揚なんだなあ

ということで、翌週発表された週末の興行成績ランキングによると「映画『聲の形』」がダントツの2位であり、本作は8位とまあまあの出足。心配なのは「レッドタートル ある島の物語」がランキング圏内に入れなかったことであり、う〜ん、スタジオジブリはこの先どうなってしまうのでしょう。