ターミネーター:新起動/ジェニシス

今日は、妻と一緒に「ターミネーター:新起動/ジェニシス」を見に行ってきた。

正直、コナー母子とターミネーターとの追いかけっこが延々と繰り返されるだけのシリーズ展開には少々食傷気味なのだが、まあ、新シリーズのリブート版ということで、何かしら画期的なアイデアが投入されているかもしれないという淡い期待を胸に抱きながら映画館へ向かう。

さて、サラ・コナーの殺害をプログラミングされたT-800とそれを阻止しようとするカイル・リースとが、タイムマシンによって1984年に送り込まれるというところまではシリーズ第一作とほぼ同じ内容なのだが、何故かそこには第二作目に登場したT-1000と正義の味方にプログラミングし直されたT-800が既に存在しているという思いもよらぬ展開に頭の中はチンプンカンプン。

しかも、その理由は“別の時間軸上に存在する世界だから”という極めていい加減なものであり、これではもう“何でもアリ!”の世界ではないか。まあ、70歳近い老人に正義のT-800を演じさせるためなら、これくらいのご都合主義は仕方ないと考えるべきなのかもしれないが、SFファンの成れの果てである俺としては、それだけで真面目な気持ちで見続けることが困難になってしまう。次回作は、サラとカイルとが“合体”しようとする度にターミネーターが邪魔に入るという艶笑アクション映画にしてみてはいかがだろうか。

ということで、ターミネーター・シリーズらしい骨太のアクションシーンにはそれなりの見応えもあったが、結局、ストーリーは“追いかけっこ”に戻ってしまっており、この内容であと2本見せられるのは相当キツイことだろう。余程のことが無い限り、このシリーズの作品を映画館で見るのは今回が最後になりそうな気がします。