今日は、妻と一緒に「るろうに剣心 伝説の最期編」を見に行ってきた。
前作の「京都大火編」が意外に面白く、そこで積み残しになった数々の名勝負が見られることを期待して映画館に足を運んだのだが、なかなかストーリーが前に進んでいかず、見ていてイライラ。まあ、ラストのアクションシーンはギリギリ合格点を差し上げても良いが、脚本的には失敗作と言うべきだろう。
おそらく、最大の敗因は大人気の福山雅治を起用してしまったことであり、彼の出番を確保するため、師匠v.s剣心の“練習試合”に貴重なチャンバラシーンが延々と浪費されていく。いくら魅力的だからといっても、似たようなチャンバラを何度も見せられたのでは新鮮味が失せてしまうだけであり、それを防ぐためにも福山の出番はカメオ出演程度に止めるべきだったろう。
ということで、もう一つの敗因はストーリーを膨らませすぎてしまったところであり、明治政府v.s志々雄一味という構図を前面に押し出しすぎたせいで、剣心の立ち位置がボヤけてしまった。また、明治政府を脅かした志々雄一味の軍事力が軍艦一隻だけというのには、邦画界の貧困さを見せ付けられたようで、見ていて悲しくなってしまいました。
