今日も雨天のため山歩きには行けず、代わりに妻と一緒に「万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-」を見に行ってきた。
本作の予告編を見た妻は、「ダ・ヴィンチ・コード(2006年)」のような作品を期待していたらしいのだが、リスクを嫌って低予算映画しか作ろうとしない我が国の映画界にあのようなスケールの大きな作品を求めるのは到底無理。個人的には、最悪だった「映画 ホタルノヒカリ(2012年)」より面白ければいいや、くらいの慎ましい気持ちで映画館へ。
さて、映画が始まると、主人公の男女がパリを訪問するまでは快調なテンポで話が進んでいき、なかなか良い感じ。パリの美しい景色も見られて、これでノルマであった「映画 ホタルノヒカリ」超えは確実となるのだが、残念ながら、平均点以上を付けられるのはここまでだった。
まあ、ストーリー上、あの“直感力養成訓練”が重要な伏線になっているため、仕方がない面もあるのだが、長々と続けられる訓練内容があまりにもバカバカしい上、映像的にもあまり面白くないのでテンションは一気に急降下。せめてあの訓練もパリで行われたことにして、途中に美しい風景でも挿入してくれればもう少し耐えられたかもしれないのになあ。
ということで、該博な知識に裏打ちされた論理的思考が武器であるはずの万能鑑定士が、あの直感力養成訓練に異議を申し立てなかったというのはあまりにも不自然。制作サイドにはシリーズ化の意向もあるのかもしれないが、そのときは是非TVドラマの方でお願いしたいと思います。