メン・イン・ブラック3

今日は、家族で「メン・イン・ブラック3」を見に行ってきた。

第1作目が1997年の公開だから、当時、娘はまだ3歳。映画館へはおそらく俺と長男の二人だけで見に行ったのだと思うが、その後、妻や娘もTVやビデオ等で何度か見ている筈であり、2002年公開の前作は家族4人で鑑賞しているということで、事前学習に怠りはない。

まあ、それだけ期間が開いているということで、エージェントKに扮するトミー・リー・ジョーンズ(=現在65歳)の肉体的な衰えは如何ともし難く、安易という批判は覚悟の上で、タイムトラベルをベースにストーリーを組み立てたのは仕方の無いところ。40年前の世界で若かりし頃のKを演じるジョシュ・ブローリンも、(現在44歳ということで、とても20代の青年には見えないが)なかなかの好演であった。

JとKのコンビが、珍妙な宇宙人を相手に大捕り物を繰り広げるというパターンは本作も変わりないが、タイムトラベルを採用したことを活かして、今や大芸術家に奉り上げられてしまったアンディ・ウォーホルや、黒人に対する人種差別をネタにしたギャグを採用したり、クライマックスをアポロ11号の打上げシーンに持ってくるなど、脚本的にも抜け目がない。

ラスト近く、JやKの身代わりとして命を落とすのが、途中から出てきたエドワーズ大佐という展開には、相当ガッカリさせられるのだが、その直後、その展開に秘められた本当の意味が明らかになる、という手の込んだ仕掛けからも、本作の脚本がなかなか良く練られているという印象を受けた。

ということで、エージェントJ役のウィル・スミスは、久しぶりに軽快なアクションシーンを見せてくれるのだが、そんな彼も既に43歳。今回、タイムトラベルという“最後の手段”を使ってしまったこともあり、楽しかったこのシリーズも本作で打ち止めになるものと思います。