カーズ2

今日は、家族でピクサーの新作「カーズ2」を見に行ってきた。

内容的には大人向けに作られた「カーズ(2006年)」がシリーズ化されるというのは、少々意外なことではあったのだが、個人的にはとても気に入っている作品なので期待度は高い。妻や娘も、前作は先日の英国旅行の飛行機内で鑑賞済みということで、事前学習なしで映画館へと向かう。

とても楽しいトイ・ストーリーの新作短編終了後、いよいよ「カーズ2」が始まるが、いきなりカーレースとは全く関係のないスパイ・アクションシーンが展開されるため、ちょっと戸惑ってしまう。その後、マックィーンが「ワールド・グランプリ」に参加することになり、宿敵F1カーとの手に汗握るレース・シーンを期待したのだが、東京での第1戦は意外にもあっさり決着が着いてしまう。

その後、マックィーンの怒りを買ったメーターがチームを離れることになるのだが、驚いたことにストーリーはそのメーターの方が中心となって進んでいき、ここでようやく本作の主役はマックィーンではなく、メーターだという驚愕の事実に気付かされる。(前作を見ていない人は、もっと早く気付いていたのかなあ。)

実は、モーター・スポーツというあまりファミリー映画向きとはいえない題材をどうやって料理するのか、ちょっと心配していただけに、この英断は正しいと言わざるを得ず、ここからは頭を切り替えて、改造されてパワーアップしたメーターの大活躍を楽しむことに。先日訪れたばかりのバッキンガム宮殿が美しいCGで描かれているのは感激モノであった。

ということで、前作のテーマの一つであった(あまり好きな言葉ではないが)スローライフ的な主張とは裏腹の、とても展開の目まぐるしい作品だったが、きちんと気持ちよくハッピーエンドで終わらせるあたりは、流石ピクサー。まあ、マックィーンとフランチェスコによるデッドレースを見たいという気持ちも完全には消えていないのですが。