アリス・イン・ワンダーランド

今日は、家族と一緒にティム・バートンの新作「アリス・イン・ワンダーランド」を見に行ってきた。

昨夜、ネットでチケットを購入しようとしたとき、今までに無いような予約の殺到ぶりにちょっと驚いたのだが、当然映画館の方もかなりの人込み。売店のカウンターには長い行列が出来ており、おかげでポップコーンもドリンクも無しの状態で座席に着くことになってしまった。

物語の設定は、19歳になったアリスがワンダーランドを再訪するというものであり、登場するキャラクターは原作の「不思議な国のアリス」にほぼ忠実なんだろうと思うが、ストーリーは全くの別物。最初の方こそそれなりにアリスっぽい不条理感溢れる雰囲気が味わえるものの、赤の女王と白の女王との対立が明確になるに従ってストーリーは単純化していき、クライマックスとなるアリスvsジャバウォッキーの戦闘シーンに至ってはアクション映画顔負けの迫力だった。

さて、妻も娘も第一のお目当てはジョニー・デップだった訳であるが、彼が扮するマッド・ハッターは原作ではあくまでも脇役ということで、最初、彼の出番はあまり多くないんじゃないかと心配していた。しかし、フタを開けてみればそんな不安は全くの杞憂であり、ギャグにアクションにと大活躍。最後は珍妙なグニャグニャダンスまで披露してくれた。

ということで、ティム・バートン作品の割にストーリーは比較的マトモで少々物足りなくはあるが、やたらと頭のデカイ赤の女王をはじめとする各キャラクターのユニークな造形は見ているだけでとても楽しい。予告編で拝見した彼の新作「9」もなかなか面白そうであり、また映画館で見てみたいと思います。