ナルニア国物語 第2章カスピアン王子の角笛

娘のリクエストで「ナルニア国物語 第2章カスピアン王子の角笛」を家族で見てきた。

前作の「ナルニア国物語 第1章ライオンと魔女(2005年)」から2年以上経っての公開ということで、主役である4人の子供たちの成長によって「ハリポタ」みたいに作品のイメージが変わってしまうのがちょっと心配だったけど、一見してそれほどの違和感はなかったのでまずは一安心。

前作は、洋ダンスの中の秘密の通路とか森の中の街灯なんかに見られるようにファンタジーっぽい雰囲気が強かったのに対し、本作はもう最初から最後まで戦闘シーンの連続であり、まるで「ロード・オブ・ザ・リング(2001年)」シリーズの新作を見ているような印象。

前作を見たときにも感じたように、年端のいかない子供に殺し合いをさせるという点にはやはり相当の引っかかりを覚えざるを得ないものの、まあ、無理やりこの点に目をつぶってしまえば、これがなかなかテンポの良い作品に仕上がっており、この手の作品としては水準以上の出来と言って良い。

本作におけるアスランの態度に異論のあるむきもあるかと思うが、(娘も言っていたように)最初からヒーローが登場してしまったのでは“お話し”にならない訳であり、“天は自ら助くる者を助く”ではないけれど、まさに絶体絶命っていうタイミングで現れるのがお約束なんだろう。

ということで、ディズニーの良いところと悪いところが一緒に出たっていう感じの作品であり、小さなお子さんに見せるのはちょっと躊躇しないでもないが、まあ、ウチの娘はもう中学生なんで、そのへんは御自分で判断していただくことに致しましょう。