アイ・アム・レジェンド

長男に来年の成人式に履いていく靴を買ってやるついでに、みんなで「アイ・アム・レジェンド」を見てきた。この作品を選んだのも、もちろん長男です。

冒頭の無人のニューヨークのシーンはTVのCFなんかでも見ていたんだけど、やっぱり映画館のスクリーンで見ると迫力が違うね。正直、このシーンがこの映画の最高の見せ場だと思う。

その後、次第に状況が説明されていき、ウイルス感染によりモンスター化してしまった方々が登場してくると、それまでのちょっとしみじみとしたような雰囲気は一変し、ゾンビモードに突入。しかも、こちらの方々は病気なのにもかかわらず、とても動きが素早いので油断できません。(もっとも、ゾンビのほうも最近はスピードアップしているようであるが・・・)

で、最後は主演のウィル・スミスがモンスターともども自爆してしまうという衝撃のラスト。なんと、かつてはエイリアンを素手でタコ殴りにしたあのスミス様がこうも簡単にお亡くなりになられてしまうというのは、全くの予想外の展開。う〜ん、こんなんだったら大晦日に見るんじゃなかった! 金返せ! っていう心境です。

ストーリーの方も、“進化”の兆しを見せていたモンスターの皆様方のその後の方向性みたいなものが描かれていない点はSFとして致命的だし、あの親子がどうやってモンスターに囲まれていたウィル・スミスを助け出し、また、封鎖されていたはずのニューヨークから車で脱出できたのかの説明がないのも不親切だと思う。

ということで、もっと単純で痛快な内容を期待していた我が家の一致した感想は“大晦日に見る映画ではなかった”。残念ながら、昨年に引き続き、今年のお正月映画も不作のようです。