自分たちはどうだったのか?

最近、TVで中国のことを話題にするときのスタンスについて、ちょっと気になることがある。いや、別に大したことではなくて、例の食品衛生とか、知的所有権関連の話題のことなんだけどね。

こういった関係で、中国に問題があるのはおそらくそのとおりだと思う。だって、日本でも2、30年前はそうだったからね。その頃、農薬付きの野菜なんて洗ってから食べれば問題無しだったし、賞味期限とか生産地とかなんかは誰も気にしなかった。例えば特売の肉なんてのがあれば、何かいわく因縁があるって思うのは当たり前。(あっ、これは今でもそうか。)

知的所有権についても非常に鷹揚であり、身の周りにバッタもの、コピーものがいくらでもあった。TV番組や和製ポップス、そして今では世界をリードするといわれるマンガの世界だって、欧米の元ネタのパクリなんて日常茶飯事的に行われていたのは否定しがたい事実である。

いや、だからといって中国の現状が許される訳ではなく、俺としても、今後、中国に国際社会の一員としてご活躍いただくためにも早急な改善を期待するところである。ただ、日本のマスコミがそれを取り上げるとき、“えーっ! 信じられない!!”みたいな感じで、なにか別の文化、別の生き物の話のような形で取り上げるのだけは勘弁していただきたい。俺と同じ世代の人間であればみんな身に覚えがある筈だし、若い人だってちょっと調べてみればだいたいのイメージは掴めると思います。