西遊記

この3連休は、台風4号のおかげで悪天候続き。そんなときには映画しか無い!ということで、家族で「西遊記」を見てきた。

ちょっと前にTVでやっていたシリーズを映画化したものであり、このTV版のほうは娘と一緒にみていたので、予備知識は十分。今回は、原作の方の最も有名な敵キャラである金角&銀角が出てくるということで、これをどう料理するのか、ちょっと注目していたのだが・・・

まあ、ストーリーが滅茶苦茶なのはTVシリーズのときから十分判っていたところであり、この伝統(?)はしっかりと映画の方にも引き継がれている。途中、“約束”とか“仲間”(これをナマカと発音するのは、聞いていて恥ずかしいので是非止めて欲しい。)とか“戦い”といったテーマらしき言葉が出てくるものの、いずれも場当たり的で中途半端な扱いになっていることも想定内。

で、懸案の金角&銀角に関する取扱いであるが、あれでは彼らを登場させる必要性は(営業面を除き)全くないね。有名な“瓢箪”に関するエピソードを大幅に縮小・改変したのは良いとしても、それに代わるアイデアが無いというのはあんまりでしょう。2度にわたる銀角との戦闘シーンでも特に目新しい工夫は見られず、金角との対決に至っては全くの期待ハズレだった。

話題の中国ロケの成果が見られるのは、ほとんど最初のほうだけであり、それに予算を注ぎ込みすぎたためかゲスト出演者の顔ぶれも相当に寂しい。まあ、TVシリーズの延長ということであればこれで良いのだろうが、それならせめて料金を500円くらいにしてもらえないものか。