人びとのかたち

現在、「ローマ人の物語」を読み続けている最中ではあるが、まあ、ちょっとした箸休めということで、同じ著者の「人びとのかたち」を読んでみた。

こっちは映画をモチーフにしたエッセイ集であるが、塩野七生ゲーリー・クーパーのファンだからという訳ではないが、彼女の映画を見るときの視点が非常に“女性らしい”のがちょっと意外だった。まあ、これは当然のことといえば当然なんだが、何か塩野さんの素顔が見られた感じで、この後、「ローマ人の物語」の読み方が少し変わったのも事実。

ハリウッド映画が結構取り上げられている点も嬉しかったが、やはりヴィスコンティフェリーニの話題も多い。読んでいるうちに彼らの作品をもう一度見てみたくなったんだけど、イタリア映画ってあんまりDVD化されていないんだよね。昔は、結構評価高かったのになあ。