エラゴン 遺志を継ぐ者

今年のお正月映画は正直期待はずれ。一応、「硫黄島からの手紙」が目玉なんだろうが、正月早々家族で見にいくのには、ちょっと気が引ける。

ということで、娘の希望により「エラゴン 遺志を継ぐ者」を見にいった。
家族全員、TVのCM以外はほとんど予備知識なしに観たわけだが、物語の基本構造はスター・ウォーズと一緒でとても判りやすい。(というか、スター・ウォーズ自体がこういったヒロイック・ファンタジーものの壮大なるパクリといったほうが正解だろう。)

ヒーローのエラゴンエド・スペリーアス)と、おそらくヒロインになるのであろうアーリア姫(シエンナ・ギロリー)に扮している俳優さんがともにあまり魅力的でないのが残念である(こんなところまでスター・ウォーズを見習う必要はない!)が、それを補ってドラゴンのサフィラのCGが素晴らしい。まだ若いせいか、思ったより丸顔であったが、実写部分とまったくと言っていいほど違和感がなく、立派な登場人物の一人になっている。今回は吹替え版で見たのだが、字幕版ではレイチェル・ワイズがサフィラの声を担当しているそうであり、機会があれば一度そっちも見てみたい。

特にラストの空中戦はなかなかの迫力であり、もっと時間をかけてゆっくり見せて欲しかったくらい。昔の映画では怪獣は直線的にしか飛べなかったものだが、このくらいのクォリティで「ガメラ対ギャオス」をリメイクしていただければ、きっと凄い作品ができると思う。

で、こっちも最初から3部作の予定で作られており、今回はエラゴンとサフィラの大活躍により正義を求める反乱軍の大勝利で幕を閉じるわけであるが、次回はやっぱり“帝国の逆襲”になるのかね。こういった作品の場合、あまりパターンを踏み外すのは危険が大きいのだろうが、ちょっとは冒険して欲しい気もする。それと、できればもっと美人で優しそうなヒロインも是非!