デスノートThe Last Name

娘のリクエストで、家族3人で「デスノートThe Last Name」を観てきた。公開して間もないこともあり、館内は満員。こういうときはネットで予約できるシステムはとても便利だね。

前に観た「デスノート」の後編ということで、作品の世界観なんかはすでに判っており、今回は「月とLの勝負がどのように決着するのか」の一点に興味の的が絞られている訳だが、それにしてはストーリーがちょっとグダグダしすぎではないか。

特に、第2のキラの正体が判明し、これでやっと月とLとの真っ向勝負が見られる!と思った矢先、なっ、なんと第3のキラまで登場するというシナリオにはいったいどんな狙いがあったのだろう。しかも、原作であるコミック数巻分を2時間程度にまとめる都合上、あまり舞台を広げすぎる事態は避けたいという判断からか、両方とも女性で、かつ、マスコミと関係が深いっていうキャラ被りまくりの設定は如何なものか。そうなら映画用に両者を統合したキャラを作り上げるとか、もっと他に手はあったのではないだろうか。

それと、こういう作品なんだから仕方がないのかもしれないけど、映画的におもしろい「画」が全くといっていいほど無いのが非常に残念。これは前に「ブレイブ ストーリー」を観たときにも感じたことだが、「マンガや小説では表現できなかった○○なことを表現したい」という明確な目的がないままに、制作者側が「そこそこ客が入ればいいや」程度の考えで映画化しているような気がしてなりません。

その他、辻褄が合わないところもいくつかあったかと思うが、ラストでLが“デスノートを防御的に使う”というアイデアにはちょっと感心。正直、俺にはとても思いつかなかった。

で、見終わった娘に感想を尋ねたら「おもしろかった」とのことなので、まぁ、これはこれで良かったのでしょう。でも、一番おもしろかったのが「Lのひょっとのお面」というのはちょっと….