袈裟丸山でアカヤシオ満喫

今日は、妻と一緒に足尾の袈裟丸山を歩いて満開のアカヤシオを鑑賞してきた。

毎度お馴染みの高原山にしようかとも思ったが、駐車場の狭い分、見物人の数も少ないのではと考えて袈裟丸山に決定。改めて地形図を見直すと意外に距離があるような気もするが、まあ、妻が弱音を吐くようなら小丸山までで良いやという気持ちで午前7時頃に折場登山口の駐車場に到着する。

駐車場は満車だったので、その先にある路肩の広くなったところに車を止めて7時13分に歩き出す。登山口(7時17分)に入ってしばらくすると早くもアカヤシオが目に入るが、状態は不良で既に花びらが散り始めている。しかし、そのことはここより上のアカヤシオ満開の時期に当たっていることを示唆しており、期待に胸を膨らませて歩き続ける。

その願いどおり、賽の河原(8時22分)に着く前から現れ出したアカヤシオの群生は正に今が見頃であり、青い空の下、パステルピンクの花々がとても美しい。他の山では急斜面に咲いている花を離れたところから眺めるパターンが多いが、ここは登山道のすぐそばに咲いているので見物しやすいのも有り難い。

とりあえずの目標にしておいた小丸山(1676m)には9時32分に着くが、その少し前で休憩をとったせいか、妻は依然として元気一杯であり、そのまま迷うこと無く山頂を目指す。アカヤシオがほとんど見られなくなるために周囲の登山者の姿も少なくなるが、避難小屋(9時48分)を過ぎると今度は一面の笹原が目立つようになる。

俺がここを歩くのは3度目だが、前の2回は難所といわれる八反張や後袈裟の先の激藪のことが相当気になっていたようであり、正直、こんなに気持ちの良いコースだとは気付かなかった。そんなことを妻に話しながら歩いて行くといよいよ山頂直下の急斜面に差し掛かり、そこを何とかクリアして10時52分に前袈裟丸山(1878.3m)に到着。

山頂の標識には“袈裟丸山まで0.5km”というような表示があるため、初めてという登山者からその意味を尋ねられるが、周囲を見渡しても後袈裟まで進もうという方はいらっしゃらないようであり、我々もそこの日陰に腰を下ろして大休止。群馬県北部の山々にはまだまだ積雪が多いが、栃木県側はほとんど溶けてしまったみたいだなあ。

さて、11時28分に下山に取り掛かると、避難小屋(12時19分)〜小丸山(12時41分)〜賽の河原(13時45分)〜登山口(14時47分)とのんびり往路を引き返し、14時52分に駐車場。本日の総歩行距離は12kmだったが、アカヤシオの花々は朝方より勢いを増した感じであり、初めて登ってみた展望台(13時53分)からの眺めも素晴らしかった。

ということで、いつも花の時期を逃してばかりの我が家にしては珍しく、満開のアカヤシオを満喫することが出来て夫婦揃って大満足。しかし、日帰り入浴に利用した「やしおの湯」は男女ともに満員のためにあまりのんびり出来ず、やはりちょっと遠回りになっても「かじか荘」(=夜の8時まで利用可)にしておくべきでした。