木曽路旅行(第2日目)

今日は妻籠宿を見学し、途中に寄り道をしながら帰宅する予定。

午前7時にお願いしておいた朝食を済ませた後は、10時のチェックアウトまでの時間を利用して妻籠宿の見学に出発。天気予報のとおり上空は曇り空であり、当初の予定を変更して昨日のうちに木曽路ハイキングを済ませておいたのは大正解だったなあ。

さて、早朝ということで通りに観光客の人影は見当たらず、そんなひっそりとした宿場町の風景をカメラに収めながら最初に訪れたのは光徳寺。ここには「新生」のヒロイン節子のモデルになった島崎こま子のお墓があるはずだが、広〜い墓地の中から探し出すのはなかなか大変。結局、妻が見つけてくれたこま子さんのお墓は、墓地の一番南端に慎ましやかに建っていた。

墓地の裏手にあるのは廃校になってしまった妻籠小学校の建物であり、その脇の長い石段を上って和智埜神社にお参り。おそらく幼かった頃のこま子さんもこの辺りでよく遊んだんだろうなあ等と考えながら宿場町まで引き返し、枡形を通って寺下地区に入る。

ここは日本で最初に宿場保存事業が行われた場所らしく、確かに他のところよりもより一層昔の宿場町らしい雰囲気が残されている。まだ人通りも少ない中をのんびり散歩していると「澤田屋」という和菓子屋さんの営業が始まったようであり、そこで栗きんとんと柿の入った羊羹(?)を購入。イチ押しの“柿と栗”にも食指が動いたのだが、昨日同じようなものを馬籠宿で買ってしまったのでここは我慢。

そうするうちに「妻籠宿本陣」が開館する頃かと思って引き返してみると、通りの向かいにある「脇本陣奥谷」の方が先に開いたのでそちらに入る。明治10年に建て替えられたという建物は立派に保存されており、案内してくれた女性の解説もとても興味深い。ゆっくり見学していたらチェックアウトの時刻が近付いてきたので、一度宿に戻って荷物を引き上げてから見学再開。

最後の「妻籠宿本陣」は平成7年に復元されたものであるが、こちらもなかなか本格的な建物で往事の様子が偲ばれる。ここは島崎こま子の生家でもあり、彼女の写真や手紙等が展示されているのだが、それらを利用して藤村の暗部を暴く“アンチ藤村記念館”にすれば面白いのにねと家族と笑い合った。

さて、これで妻籠宿の見学は全て終了。予定では帰る途中に「福島関所跡」と「奈良井宿」に立ち寄るつもりだったが、車に乗っていると小雨が降り出してきたので後者はパスして「福島関所跡」とその隣にある「関所資料館」を見学。「夜明け前」にも登場する場所であるが、想像していたよりも簡素な施設だったようであり、箱根の関所に比べてしまうとちょっとガッカリするかな。

ということで、GW中のロングドライブにもかかわらず、渋滞に巻き込まれることもなくほぼ予定どおりに念願の木曽路旅行を終了することが出来てまずは大満足。特に快晴の中での木曽路ハイキングは最高の思い出になりそうであり、ご協力頂いた妻&娘には心から感謝申し上げたいと思います。