ジャングル・ブック

今日は、妻&娘と一緒にディズニー映画の最新作である「ジャングル・ブック」を見てきた。

ディズニーによる実写リメイク・シリーズの一作であるが、当初“お子様向け”の印象が強かったために我が家の鑑賞予定には入っていなかった。しかし、映画館でその予告編を繰り返し見せられているうちに、主人公であるモーグリ少年の健気さにハートを鷲掴みにされてしまい、何と同日公開の「X-MEN:アポカリプス」を差し置いてこの作品を見に行くことに!

さて、ストーリーは、凶暴なベンガルトラのシア・カーンから命を狙われることになったモーグリ少年の“人間社会へ戻るのか、そのままジャングルに残るのか”という葛藤を中心に展開していくのだが、クライマックスとなるのは後者を選択したモーグリとシア・カーンとの一騎打ち。

仲間であるクマ、黒ヒョウ、オオカミたちが次々と倒されていく中、それまでタブーとされてきた“人間の知恵”を駆使して強大な力を持つシア・カーンに立ち向かっていくモーグリ少年の姿は、まあ、通俗的ではあるもののなかなか感動的であり、“お子様”だけでなく、大人の鑑賞にも十分堪え得る作品に仕上げられている。

また、このストーリーを支えているCG技術の高さは驚異的であり、“人間と野生動物との心の交流”という現実的にはあり得ない情景を当たり前のことのように我々の目の前に描いてみせてくれる。「レヴェナント:蘇えりし者(2015年)」のように野生のクマを本物っぽくリアルに描くのも凄いと思ったが、動物たちの非現実的な様子を何の違和感も無しに描写するというのも大変なことなんだろう。

ということで、愉快なエンドロールもなかなか凝った作りなのだが、ほとんどのお客さんはそんなものには目もくれずにさっさと席を立ってしまう。特に急ぐ用事も無い我が家は例によって館内が明るくなるまで座っていたのだが、そのおかげでスカーレット・ヨハンソンの貴重でセクシーな歌声を拝聴することが出来ました。