今日は、妻と一緒に栃木県と茨城県との県境に位置する鷲子山を歩いてきた。
昨日、実家に戻っていた妻が鷲子山上神社に関する情報を義父から仕入れてきたのが今回の山歩きの発端。フクロウ信仰(?)で有名な神社だが、その建っている山は、確か、栃木百名山にも選ばれていたはずと話してみたところ、急遽、行ってみようかということになった。
大急ぎでネット上の情報を探ってみたところ、登山道というか、旧参道のようなところを歩くことは出来るらしいのだが、距離は大したことないし、駐車スペースも無さそうなので、あっさり断念。“山歩き”というにはちょっと気が引けるが、神社のすぐそばにある駐車場に車を止めて、散策を開始する。
さて、神社に向かって歩いて行くと、左手に“日本一の大フクロウ像”へと通じる石段がある。昨晩のネット情報によるとその後方に鷲子山の山頂があるとのことだったので、早速行ってみるが、本宮の後ろにもそれらしい踏み跡は見当たらないし、持参したGPSによると地形図上の463ピークがあるのは本殿の方向らしいので、さっさと退散。
次は、本殿に向かうため、県境にあるという大鳥居を潜り、ふくろうの石段を上って行く。すると本殿の先にも道は続いており、一度軽く下って上り返したところに木製の小さな祠が立っている。その背後には“鷲子山463m”というまだ新しいお手製の山名板が一枚掛かっており、GPSの表示を見てもこの場所が463ピークに一番近そうなのだが、ネットで調べた山名板と全然違うのがちょっと不思議。
もうすこし先まで行ってみたが、結局、他に山頂らしき場所は見つからず、“福ふくろうロード”なる迂回路を下って大鳥居の前まで下りてくる。しかし、どうしても山名板の違いが気になってしまい、妻の承諾を得て大フクロウ像の周囲を再捜索してみると、本宮の右手にそれらしい踏み跡が認められ、それをたどった先に第二の山頂を発見。
そこにはネット上の写真で拝見した山名板も掛かっているが、よく見ると標高が468mになっている。要するに、この山名板の主は463ピークの北西に位置する468ピークこそが鷲子山の山頂だと主張しているらしいのだが、実際の468ピークがあるのはここよりももっと先。(厳密に言うと)463ピークがあるのは茨城県側なので、栃木百名山としての山頂はこっちだと言いたかったのかもしれないなあ。
ということで、山頂の謎を解明した(?)後は、旧馬頭町の中心部まで移動し、乾徳寺やそのお隣にある武茂城跡、そして街中で催されていた「馬頭のひなめぐり」等を見学してから、南平台温泉ホテル観音湯で日帰り入浴。まあ、温泉の方はいたって普通のレベルだったが、たまたま訪れた武茂城跡が意外な掘り出し物であり、本丸跡や堀といった山城の痕跡がかなり明確に残っていたのがとても印象的でした。