今日は、宇都宮美術館で開催中の「夢見るフランス絵画 印象派からエコール・ド・パリへ」を妻と一緒に見てきた。
この日曜日に始まったばかりであり、我々のような素人にも人気が高い“印象派”がテーマということでそれなりの混雑を予想していたが、幸い、館内の人出はいつもとあまり変わらない。都内で開催される人気の展覧会と異なり、作品をゆっくり見て回れるのは大変喜ばしいのだが、あまり人が集まらないと美術館の予算が減らされはしないかと少し心配になってしまう。
さて、いつものように展示は2部屋に分かれており、最初の部屋にはモネ、ルノアール、セザンヌといった印象派の大御所の作品が相当数展示されている。パンフレットによると、今回展示されている作品は全て“国内のある収集家のコレクション”だそうであり、確かに本や映像等で見掛けるような作品は見当たらないものの、趣味の良さそうな作品が並んでいる。
次の部屋に進むと、こちらにもルオーやヴラマンク、ユトリロ、モディリアーニといった俺でも知っているような画家の作品が沢山並んでいる。大好きなルオーの肖像画も良かったが、デュフィの「エッフェル塔」や藤田嗣治の「人魚」等々の作品もなかなか魅力的であり、個人的にはこちらの部屋に展示されている作品の方が面白かった。
ということで、美術の教科書に載っているような作品は展示されていないが、この田舎の美術館でこれだけ数多くのビッグネームの作品を鑑賞できるのはめったにない好機。地方紙あたりが大々的に取り上げてくれれば、もっと入場者数も増えるのではないでしょうか。