西場富士から大小山へ

今日は、妻と一緒に足利市にある大小山を歩いてきた。

単独では、6年前の晩秋に大坊山までの周回ルートで一度歩いているのだが、この山のトレードマークである“大小”の看板を妻にも見せてあげたいということで、お隣の西場富士から周回するプランを企画。ネット上で参考になりそうな記録を探してみたところ、“あにねこ登山日誌”というHPの管理人さんが3年前に歩かれたルートが面白そうだったので、それをほぼ完コピさせてもらうことにする。

さて、比較的最近になって整備されたらしい「大小山登山者駐車場」に車を止めさせていただき、午前9時8分に出発。車道を引き返したところにある稲荷神社の境内に入っていくと、本殿右手に“西場富士 妙義山・大小山”の標識(9時18分)が立っており、ここから路地とも山道とも判断つきかねる謎の小径を進んでいく。

間もなく西場富士への登山口(9時21分)に着くが、最初はここを直進して9時30分に勧行寺跡。建物の痕跡はないが、ここには1790年頃に造立されたという“西場百観音”が今でも残っており、一体一体は小ぶりであるが、百体並んだ光景にはそれなりの見応えがある。よほど堅い石に彫られているのか、200年以上雨ざらしになっていたにもかかわらず、保存状態は上々であった。

そこから登山口(9時48分)まで引き返し、ツツジの咲いている山道を一上りすると10時4分に西場富士(186m)到着。おそらく“信仰の山”だったせいなのだろうが、周囲一帯には杉や檜の植林が全く行われておらず、妙義山までの縦走路は春山らしい明るい雰囲気に包まれている。

そんな中をキレット(10時30分)〜阿夫利神社分岐(11時00分)と進み、不動明王(11時8分)のご尊顔を拝してから山頂直下の岩場に挑む。上りきったところには大勢の登山者が休憩しており、そこを通り抜けて11時15分に妙義山(313.6m)の山頂に着くと、こちらには無人だったため、通行の邪魔にならないところを探して大休止。

近くに高い山が存在しないため、低山にもかかわらず、山頂からの眺めは素晴らしい。視界に入る山の中にはこれまで歩いたことのある山も少なくないのだろうが、残念ながら山座同定は大の苦手であり、まあ、妻の方もそういったことにはあまり興味が無いということで、他愛のない話をしながら空腹を満たした後はさっさと下山に取り掛かる。

お隣の大小山(282m。11時49分)の山頂の先の分岐(11時53分)を左折し、鉄製の階段を降りたところが大小山見晴台(11時56分)であり、西場富士からの縦走中に何度も遠くから眺めた“大小”の看板を間近に見上げることが出来る。その先の分岐では迷わず女坂(12時00分)を選び、阿夫利神社の前を通って12時23分に駐車場まで戻ってくる。総歩行距離は5.6kmだった。

ということで、恒例の日帰り入浴はゴルフ練習場に併設されている(?)“佐野やすらぎの湯”を利用。いわゆるスーパー銭湯の類らしく、情緒には欠けるものの一通りの機能は整っており、特に不満はない。最後は森田屋総本店で佐野ラーメンを食べてから帰宅しました。