大曲の花火大会

今日は、妻と一緒に大曲の花火大会を見に行ってきた。

今回の発起人は妻であり、どうやら地元の弱小バス会社が発行している新聞の折込チラシの中から見つけ出してきたものらしいのだが、早速、ネットで情報を集めてみたところ、これがなかなか大したイベントであることが判明。

正式名称は「第88回全国花火競技大会」であり、全国から集まった花火師たちが十号玉(尺玉)2発と創造花火を披露して技術力や創造性の高さを競い合うもの。その合間を利用してスポンサー提供花火等の打上げもあるが、何といっても一番の見どころは大会提供花火であり、今年のテーマは“ボレロ”らしい。

さて、大会当日の天気予報が思わしくなく、前日までヤキモキさせられたものの、ようやく昨日になって、花火の打上げ時間帯には降雨の心配は無さそうとの予報が出てホッと一安心。しかし、万が一のときのことを考え、傘にレインスーツ、ビニール袋等、万全の雨対策を講じてから早朝発のバスに乗り込む。

会場である雄物川の河川敷には70万人を越える見物人が殺到するそうであり、バスの添乗員さんは交通渋滞に巻き込まれることをしきりに気にしていたようだが、そんな心配をよそにバスは順調に進んで行く。途中、高速道路のSAや道の駅で何度か休憩を取りながら、予定していた午後2時のちょっと前に大曲の駐車場に無事到着。

ここから会場まで約1時間かけて徒歩で移動するのだが、まあ、日頃の山歩きで鍛えている(?)我々にとっては容易なことであり、途中、有名なババヘラアイスを買食いしたりしながら午後3時頃に雄物川の河川敷に着く。天気は予想以上の好天であり、雨対策ばかりにかまけていて暑さ対策が疎かになってしまったことを少しだけ後悔。

河川敷には巨大な桟敷席が設置されているのだが、一番前の川沿いの席はA席なのにもかかわらず、我々に割り当てられたのは土手の斜面に設けられたC席。妻に代金を節約したのか確認したところ、チラシには1種類の料金しか記載されていなかったとのことであり、まあ、これが弱小バス会社の悲哀なのかもしれないなあ。

屋台で買食いをしたり、広〜い会場内を見学したりしているうちに第1部の昼花火(=正直、あまり面白くない。)が始まり、それが終わるといよいよお待ちかねの夜花火がスタートする。十号玉が2発打ち上げられた後、BGMと共に創造花火の打上げが始まるのだが、それぞれが下手な花火大会のクライマックスに相当するくらいの迫力であり、見応え十分。

競技の合間に打ち上げられるスポンサー提供花火等は一層華やかであり、8時40分を過ぎた頃、場内に大会提供花火“ボレロ”のアナウンスが流れる。それからの6分37秒はまさに至福の一時であり、力強いボレロの音楽に合わせて数千発の花火が夜空を彩る様は圧巻としか言いようが無い。現在、イギリスで生活している娘の誕生祝いにしようと(?)、しっかりスマホに録画させていただいた。

さて、フィナーレとなる大迫力の10号割物30連発で楽しかった花火大会も終了。人込みのせいで、集合時刻である11時30分までに駐車場に戻れるかちょっと心配だったが、座席が入口に近い方だったおかげで比較的スムーズに退出することが出来、集合時刻にも楽々セーフ。5時間くらいバスに揺られた後、無事帰宅した。

ということで、とても楽しい花火大会だったのだが、次に見るとしたらやはり一番前のA席で見てみたいなあ。しかし、添乗員さんの話によると、今回利用したバス会社はC席専門らしく、A席で見るためには個人で手配することになりそうです。