マレフィセント

今日は、妻と一緒にディズニー映画の「マレフィセント」を見に行ってきた。

国内では、同じディズニー映画である「アナと雪の女王(2013年)」が依然として興行成績のトップを独走中であり、両作品が観客の奪い合いになってしまうのは営業的にいかがなものか、という要らぬ心配をしながら映画館へ。

さて、ストーリーは「眠れる森の美女(1959年)」の換骨奪胎であり、これまでディズニー映画の世界で悪役の第一人者を務めてきたマレフィセントが、実は心優しい妖精であったという内容。これは「オズの魔法使い」と「ウィキッド」の関係に似ているのだが、オーロラ姫の父であるステファン王一人に全ての責任を負わせてしまっているストーリーは全くのヒネリ不足であり、「ウィキッド」に比べて相当に底が浅いと言わざるを得ない。

また、成長したマレフィセントを演じるアンジェリーナ・ジョリーに貫禄がありすぎるため、敵役のステファンよりずっと格上に見えてしまうというのが視覚的な問題であり、せめて、恋に目がくらんでステファンに翼を奪われてしまうシーンは、若年期のマレフィセントに扮した方の女優さんに演じてもらうべきだったろう。

ということで、面白かったのはフィリップ王子の扱いであり、恋人のキスでは窮地に陥ったヒロインを救うことが出来ないという展開は「アナと雪の女王」と全く同じ。まあ、これがこれからのディズニー映画のお約束になるとは思わないが、是非、王子様達にも頑張って頂きたいと思いました。