テルマエ・ロマエII

今日は、妻と一緒に「テルマエ・ロマエII」を見に行ってきた。

期待しないで見た前作が意外に面白かったため、本作も期待しないで見たのだが、残念なことに幸運は2度は続かず、誠に志の低い、笑うに笑えないコメディ映画になっていた。ストーリーもギャグも全て前作からの使い回しであり、観客に何か新しいアイデアを提示しようとする緊張感みたいなものが微塵も見えてこない。

一応、ハドリアヌス帝の説く平和主義が全編のテーマになっているのだが、その現世的な回答が“温泉”というのはあまりにもお粗末であり、結果的に平和主義自体を侮辱しているだけ。ストーリーもテーマもダメなら、せめて新しいキャラクターくらい出せば良いと思うのだが、ヒロインは相変わらず上戸彩であり、新鮮味に欠けるったらありゃしない。

ということで、主要な登場人物は全員生き残っているため、本作の興行成績如何では3作目が作られる可能性も残っているのだが、まあ、少なくとも三度連続で映画館へ足を運ぶようなことはないと思います。