チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像

今日は、午前中の山歩き終了後、妻のリクエストにお応えして「チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像」を見に行ってきた。

人気のTVドラマの映画化であり、俺は妻が見ているのを時々横目で眺めていたくらいなのだが、シリーズ第一作目の「チーム・バチスタの栄光」は、以前、本で読んだことがあるので、見ていて理解に窮するようなことは無い。

さて、ストーリーは、密室内の大量殺人事件とAiセンターの爆破(?)予告という2つの事件が同時平行的に描かれるのだが、これらの間に特に関連がある訳では無く、2つの事件がほぼ同時に発生したのは単なる偶然。

また、大量殺人事件の唯一の生き残りが、たまたま相貌認識障害という、まあ、あまりポピュラーとは思えない疾病を患っていたり、主人公の一人である白鳥が過去に関わった医療事故の被害者が、たまたま彼を憎む女医の知人が経営する病院の患者だったりと、“偶然”のオンパレードになってしまっているのは、見ていてちょっと恥ずかしい。

また、ブレーカーが落ちただけで脱出不能な密室になってしまう地下室が存在したり、爆破予告があるにもかかわらず、Aiセンターのオープニングセレモニーが予定通り開催される等、強引な筋立ても目立つのだが、おそらくTVシリーズのファンの方々には、こういった非現実的なストーリーはもはや日常茶飯事になってしまっているのだろう。

ということで、脚本は酷いし、映像的に評価できるようなシーンも皆無なのだが、唯一、演出のテンポの良さだけは評価できるところであり、127分の上映時間中、眠気を覚えることは一度もありませんでした。