尾出山を南東尾根から

今日は、昨日に引き続くリハビリ登山の第二弾ということで、鹿沼市の尾出山から不動岳までを周回してきた。

午後は妻と一緒に映画に行く予定なので、夜明け前から歩き出そうと午前3時半に起床するが、天気は生憎の雨。今日は中止かなあと思いながらベッドでウトウトしていると、次第に窓の外が明るくなってきたため、大慌てで準備を整えて自宅を出発。当初の予定より1時間遅れで寺沢橋手前の駐車スペースに到着し、午前6時8分に歩き始める。

尾出山は4年前にも一度歩いているのだが、今回は最近流行の(?)南東尾根から山頂を目指すルートを採用。事前学習によると、尾根へは東電の巡視路を使えば比較的簡単に出られるということで、6時19分に黄色い杭が目印の巡視路入口に到着する。

しかし、ここで大問題が発生。2月の大雪の影響だろうが、頼みの東電巡視路は大量の杉の倒木によって道が塞がれており、ほとんど通行することが出来ない。仕方が無いので、左手の斜面を上がって沢を高巻きするようなイメージで進んで行き、6時42分にようやく倒木地帯を脱出する。

おそらく、現在位置は東電巡視路よりかなり西側にズレていると思うが、今さら戻るのもバカらしいということで、そのまま目の前の急斜面を上っていく。間もなく、正面に岩場が見えてきたので、左右どちらから巻こうか考えながら近付いてみると、案外、手掛かりが豊富そうなことが判明。面倒なので、ここを直登してしまうことにする。

ところがこの判断が大間違いであり、実際に岩場に取り付いてみると、岩がボロボロと崩れやすく、力任せに上っていくのは到底無理。一歩一歩、体重をかけても大丈夫か確かめながら慎重に進み、何とかクリアすることが出来たが、正直、去年歩いた北穂〜奥穂間よりもずっと緊張を強いられた。

7時8分に予定よりかなり西寄りの地点で南東尾根にたどり着くと、東の方から微かな熊鈴の音が聞こえてくる。少し先の岩場の下りで難渋しているときにその持ち主を確認することが出来、追い付かれたらどこから尾根に取り付いたのか尋ねてみようと思っていたが、結局、それ以降お姿を見かけることは無かった。

さて、肝心の南東尾根であるが、今日は尾根に上がるまでに地獄を見てしまっているため、その後に出てくる岩場や急斜面は、正直、あまり負担に感じられない。669ピーク(7時33分)の先からは尾根幅も広がり、最後の急斜面を上って北東に伸びる尾根上(8時15分)に出ると、山頂は目の前。8時18分に尾出山山頂(933m)に着くことが出来た。

ここから高原山までは4年前も歩いているので楽勝だろうと思っていたが、前回同様、出だしで踏み跡を見失ってしまい、少しだけウロウロ。しかし、その後は何の問題も無しに尾出峠(8時42分)〜山田山(8時52分)と進んで、9時15分に高原山(754m)。前回同様ここから下山すれば当初の予定どおり午前中に帰宅できそうが、まだ少々歩き足らないので、山頂から妻あて1時間くらい遅れる旨をメールして再出発。

鉄塔(9時24分)の先からは未知のルートとなるが、途中、林道(9時30分)と合流する等、危なそうなところは見当たらない。首なし地蔵が立っている塩沢峠(9時58分)の先からは快適なハイキングコースが続いており、早咲きの赤ヤシオを愛でながら10時29分に不動岳(664.5m)に着く。しばらく前から空腹感を覚えていたので、山頂で賞味期限切れのウィダーインゼリーを食べた。

さて、下山は雷電山経由の予定であり、小ピーク(10時50分)を越えて、10時56分に雷電山(613m)。事前学習によると、この先は皆さん思い思いのルートで下りられているようだが、“日光稜線紀行”という伝説的HP(?)の管理人さんのルートが一番スマートに思えたためそれをマネさせて頂き、11時32分に車道まで下りてくる。後はその道を歩いて、11時54分に駐車スペースまで戻ってきた。総歩行距離は14.5kmだった。

ということで、頼りにしていた東電巡視路が使えなかったため、序盤で苦労させられたが、その先からは予定どおり歩き通すことが出来、これでリハビリ期間は終了かなあ。ちなみに、2月の大雪の影響は思ったより大きそうであり、しばらくの間、低山歩きでは林道等が使えない場合の緊急用ルートをあらかじめ考えておいた方が良さそうです。