今日は、娘からのリクエストにお応えして、家族で「PIXAR IN CONCERT」に行ってきた。
新宿でベトナム料理の昼食を食べてから、会場である渋谷Bunkamuraのオーチャードホールへ向かう。会場に着いてもまだ1時間くらい余裕があったので、地下のザ・ミュージアムで開催中の「シャヴァンヌ展」を鑑賞したのだが、本来、壁画が得意な画家ということで、展示されていた習作や縮小版からではその魅力が十分理解できず、ちょっぴりモヤモヤした気持ちを引きずりながらコンサート会場へ。
まあ、その影響という訳でもないのだろうが、お目当ての「PIXAR IN CONCERT」の方も大満足には程遠い内容であり、正直、あまり面白くなかった。スクリーンに映し出されるピクサーの3Dアニメを鑑賞しながら、東京フィルハーモニー交響楽団扮する“インフィニティ・シンフォニー・オーケストラ”の音楽を楽しむという趣向なのだが、いざ映像が動き出すと、そちらの方に神経のほとんどを持っていかれてしまうため、せっかくの音楽に全く集中できないんだよね。
確かに、大編成のオーケストラが奏でるスクリーンミュージックは迫力十分のはずなんだけど、映像と一緒になると“BGM感”が前面に出てきてしまうため、肝心のライブ感はどこへやら。アンコール扱いの“You've Got a Friend in Me”に至るまで、あまりにも破綻の無さ過ぎる、面白みに欠けたコンサートになってしまっていた。
ということで、音楽的な面で印象に残っているのは、ランディ・ニューマン作曲の“A Bug's Life”の曲調が記憶に残っているよりずっと西部劇ぽかったこと。思わず、彼の伯父であるアルフレッド・ニューマンの「西部開拓史(1962年)」の音楽を思い出してしまいました。