ウィンナー・ワルツ・オーケストラ 〜宮殿祝賀コンサート〜

今日は、妻と一緒に栃木県総合文化センターで行われた「ウィンナー・ワルツ・オーケストラ 〜宮殿祝賀コンサート〜」に行ってきた。

ここ数年、TVで生中継されるウィーン・フィルの“ニュー・イヤー・コンサート”を録画して、妻と一緒にゆっくり鑑賞するのが正月の恒例になりつつあり、このコンサートを生で楽しんでいる観客(=日本人らしき姿もチラホラ認められる。)をとても羨ましく思っていたのだが、そんなところへ優しい妻が見つけてきてくれたのがこのコンサート。

4,000円というリーズナブルな料金設定がちょっと心配だったが、まあ、物は試しということで2階席の最前列に座って開演を待っていると、ほぼ定刻どおりにビゼーの「アルルの女」第2組曲より“ファランドール”で幕を開け、途中20分の休憩を挟んで、計15曲+アンコール3曲をとても楽しい雰囲気で演奏してくれる。

まあ、24人編成のオーケストラにウィーン・フィルの音の荘厳さ、神々しさを求めることは最初から無理な相談であるが、そのへんの弱点を補うためにバレエやソプラノ(=美人でスタイル抜群!)を取り入れ、さらには観客をステージ上に引っ張り上げて笑いを取る等、サービスは満点。前半、少々不安定気味であったホルンの響きも、終盤の“美しく青きドナウ”までには何とか持ち直してくれた。

ということで、お約束の“ラデツキー行進曲”での手拍子を含め、全体的には気楽な気分で楽しめるとても楽しいコンサートだった。ただし、来年も聴きに来るかというとそれは大いに疑問であり、おそらくコタツでTVのウィーン・フィルを見ながら、“やっぱりこうでなくっちゃ”と呟いていそうな気がします。