今日は、妻と一緒に「トリック劇場版 ラストステージ」を見に行ってきた。
2000年に始まった一連のトリック・シリーズも、いよいよこれで完結。既にマンネリの極みに陥ってはいるものの、最後くらい何か目新しい驚きがあるかもしれないとチョッピリ期待しながら映画館へ向かったのだが、まあ、そんな純粋無垢な映画ファンの期待をあっさり裏切ってくれるのも、いかにもこのシリーズらしい。
シリーズ初の海外ロケを行っているらしいのだが、正直、そのメリットがどこに活かされているのか見ていて全く分からない。ゲスト出演者も月並み以下であり、しかもメインとなるべき東山紀之にほとんど見せ場が用意されていないのは、常識的に有り得ないことだろう。
一応、“霊能力者とは〜”という本シリーズ最大の謎に対する回答めいたものは示されているのだが、これが真っ当すぎてまったく面白くないし、振り出しに戻っただけというラストも長期シリーズの大団円には不向きだろう。それにしても、TVシリーズの第一回目を見ている人以外は全員意味不明という傲慢な結末を採用することについて、反対する人はいなかったのだろうか。
ということで、封切初日のため館内はまずまずの入りだったが、上映中あまり笑い声は上がらなかったし、中途半端なラストにスッキリしない面持ちで席を立つ人が多かったような印象。まあ、こんな出来でも“仕方ない”と思ってもらえるところが、このシリーズの長所(?)なのでしょう。