プレーンズ

今日は、帰省してきた長男と娘を加え、家族4人で「プレーンズ」を見に行ってきた。

映画好きの娘は「ゼロ・グラビティ」を見たかったようなのだが、長男の希望と折り合わず、また、妻と俺は既に鑑賞済みということで、残念ながら却下。代わりに、まあ、当たり外れのない無難なところをということで、俺の我がままを通させて頂いた。

さて、内容はジョン・ラセターの傑作の一つである「カーズ(2006年)」の飛行機版ということで、世界観は「カーズ」と一緒。登場する飛行機たちは人間のように話したり、笑ったりするし、また、手に汗握るスピード・レースが中心になってストーリーは展開する。

しかし、上映時間が92分と「カーズ」より30分短くなっていることからも分かるとおり、中身はお子様向けに相当ダウングレードされており、“スローライフ”的な主張は微塵も見られない。それどころか、元々農薬散布機だった主人公が次第にレース用の機体に変貌を遂げていく様は、その否定にも繋がりかねないと思うのだが、まあ、確かに子供にスローライフを理解させるのは難しかったのだろう。

ということで、終盤の回想シーンにおいて、チラッとではあるが大日本帝国海軍の艦隊が敵役として登場する。太平洋戦争のシーンなので当然のことなのだが、人気シリーズにもかかわらず、あまり宣伝に力が入っていないような印象があるのは、ここらへんに原因があるのかもしれません。