今日は、大倉尾根コースを使って丹沢の蛭ヶ岳を歩いてきた。
今年のGWは、昨年に引き続き雲取山でのテント泊(&石尾根縦走?)を考えていたのだが、体調と天候と家族サービスの都合が上手く一致せず、やむなく断念。急遽、目的を昨年登りそびれた蛭ヶ岳の日帰りピストンに変更し、午前4時前に大倉の秦野ビジターセンターの向かい側にある有料駐車場に到着する。
天気予報(=といっても、昨日の18時現在のものであるが)に反して、まだ雨は止んでおらず、混雑を予想していた駐車場はガラガラ。天候の回復が遅れているのかなあ、と思いながら車の中で待機していたが、なかなか完全には降り止みそうもなく、泥濘&山ヒル対策のスパッツを身に付け、折りたたみのカサをさして、4時56分に駐車場を出発する。
登山口(5時3分)を過ぎると、杉の樹林帯の中に明瞭な登山道が続いており、これなら道に迷う心配は全く無さそう。雑事場ノ平への分岐(5時26分)に着く前には雨も上がり、見晴らしを期待して分岐を左に進むが、大倉高原山の家を過ぎてもほとんど太陽は顔を見せてくれず、長〜い階段を二股(6時28分)〜花立山荘(7時6分)〜金冷し(7時19分)と進んで、7時34分に塔の岳に着く。
しかし、昨年10月に訪れたときの素晴らしい景色は何処へやら、雲に遮られて周囲の山々さえ満足に見えないような状況に気分は最低。余程ここで引き返そうかとも思ったが、雲取山に続いて蛭ヶ岳まで断念してしまうのはやはり忍びなく、気持ちを取り直して、8時31分に二度目となる丹沢山。
ここから先は未知のルートとなるが、山道は依然として明瞭であり、空模様の方も時々青空が覗けるくらいまで回復してきた。丹沢山からの長〜い下りを慎重にクリアし、不動ノ峰(9時8分)〜棚沢の頭(9時15分)を経て9時29分に鬼ヶ岩。ここまでくれば、もう目的地は目の前ということで、9時51分に丹沢の最高峰である蛭ヶ岳(1673 m)に着いた。
大倉から5時間というのは当初の予定どおりであるが、山頂は雲に包まれていて見晴らしはゼロ。休憩を兼ねて20分くらい待っていたが回復の兆しもないので、やむなく下山に取り掛かる。ルートは、原則として往路を引き返すだけであり、鬼ヶ岩(10時33分)〜棚沢の頭(10時46分)〜不動ノ峰(10時53分)〜丹沢山(11時29分)。
ここまでは何とか天気も持ってくれたのだが、塔の岳に向かう途中、ついに雨が降り出してしまい、最初は折りたたみカサでゴマかしていたものの、塔の岳(12時23分)に着いたときにはかなりの雨足になっていた。
やむを得ず、山頂で雨着を身に付けて大倉尾根を下っていくが、悪コンディションと両足に蓄積された疲労のせいでピッチは上がらず、見晴茶屋でコーヒーを飲みながら休憩を取ったこともあって、駐車場にたどり着いたときの時刻は15時13分。GPSによる総歩行距離は26.2kmだった。
ということで、天気予報がはずれたため、ただ上って下りてきただけのような山歩きになってしまったが、正直、大倉尾根を少々なめていたのは今回の大きな反省点であり、二股の先から延々と続く長い階段は、精神的にもかなりキツイものがありました。