今日は、妻と一緒に宇都宮美術館で開催されている「カミーユ・ピサロと印象派 永遠の近代」に行ってきた。
綺羅星のごとく存在する印象派・後期印象派のビッグネームの中では、ピサロは比較的地味〜な存在というのが個人的な印象であり、風景画の得意な印象派の画家というと、彼よりも先にアルフレッド・シスレーの名前が思い浮かぶくらいなのだが、まあ、宇都宮で見られるのだから文句はない。
さて、会場にはピサロの作品が年代順に展示されており、青年期から晩年に至るまでの間における彼のスタイルの変遷を一気に見て取ることが出来る。数の上では、やはり風景画が圧倒的に多いが、年代が新しくなるにつれて、題材が建物や橋といったように都会的になっていくのが面白かった。
また、ピサロと関係のあった画家の作品も何点か展示されており、シスレーの他にもモネやルノワール、セザンヌといった画家の作品が見られる。また、ピサロが影響を受けたといわれるコローの風景画が2点展示されており、同じ風景画ならやはりこっちの方が俺の好みだった。
ということで、予想どおり(?)素人受けのしない少々地味目な展覧会であったが、同じ画家の作品をまとめて見られるというのは非常に貴重な体験であり、ピサロの個人的な評価もちょっとだけアップしたような気がします。