マンマ・ミーア!

2008年作品
監督 フィリダ・ロイド 出演 メリル・ストリープアマンダ・セイフライド
(あらすじ)
ギリシャの美しい小島で小さなホテルを営むドナ(メリル・ストリープ)とソフィ(アマンダ・セイフライド)の母娘。父親を知らないまま20歳になったソフィは、ある日、ドナの昔の日記を読んで、建築家のサム、銀行マンのハリーそして冒険家のビルのうちの誰かが自分の父親であると確信。ドナに内緒で、目前に迫った自分の結婚式に彼等3人を招待してしまう….


ABBAのヒット曲がちりばめられたミュージカル映画を家族で鑑賞。

先に島にやって来るのはソフィの女友達二人の方なのだが、その後間もなく、ドナの女友達であるロージー&ターニャが登場すると、そこから先は完全にこのオバさん三人組の独壇場となり、彼女等がABBAの往年のヒット曲に合わせて激しく歌い踊る様子が画面一杯に映し出される。

ドナに扮するメリル・ストリープの歌の上手さには思わず感心してしまったものの、他のお二人の歌唱力はコメディ仕立てだから許されるようなレベルであり、そんなこともあって、このオバさん三人組の異様なまでの“弾けっぷり”には、相当辟易させられてしまうのだが、恐ろしいことに、“ダンシング・クィーン”に合わせて島中の女性が踊り出す頃になると、その違和感にも次第に慣れてきてしまう。

一番感心(?)したのは、歌があまり上手くない俳優にも吹替え無しできちんと本人に歌わせているところであり、特にソフィの三人の父親候補の中の一人であるサムに扮しているピアース・ブロスナンの歌の拙さはちょっと衝撃的。彼は、この演技により見事この年のラジー賞最低助演男優賞に輝いたそうである。

まあ、ABBAに関してはビョルン&ベニーの頃から知っているのだが、当時ロック大好き少年であった俺は彼等の曲を真面目に聴いたことが無く、一枚のCDも買ったことは無い。しかし、そんな俺でも本作で取り上げられている楽曲(=20曲くらい?)の大半は知っていたのだから、当時の彼等の人気は相当凄いものだったのだろう。

ということで、本作は娘のリクエストにお応えして拝見したものであるが、そういえば、以前、TVでやっていた「天使にラブ・ソングを…(1992年)」も楽しそうに見ていたし、幸いにもミュージカル・アレルギーには罹患していないらしい。そのうち「ザッツ・エンタテインメント(1974年)」でも娘と一緒に見てみようかと思います。