今日は、久しぶりのお手頃なロングコース第6弾ということで、前日光にある三ノ宿山〜薬師岳を歩いてきた。
最初は、軽アイゼンを持って足尾の銅親水公園から社山まで周回するつもりだったのだが、この週末は“この冬一番の寒さ”という天気予報に恐れをなして、あっさり方向転換。事前学習の方は少々心許ないが、社山より400m標高の低い薬師岳なら大きな問題はないだろうということで、午前6時20分頃に日光市温泉保養センター“やしおの湯”に到着する。
入口付近に路肩が広くなったスペースがあったので、そこへ車を止めさせていただき、周囲が明るくなってきたのを見計らって6時32分に出発。道路脇にある「中禅寺線50号」と書かれた黄色の標柱のところから山道へ入る。
最初は涸れた沢沿いに進んでいくが、ここで早くも事前の学習不足が露呈してしまい、どこまで行っても右手の尾根への取り付き場所が見つからない。まあ、元々ここには管理された“正式なルート”は存在しない筈なので、意を決して途中から急な斜面を強引によじ登って行くと、ほどなく細い枝尾根上に到着。そのすぐ先の、さらに右手の尾根との合流点(7時5分)には、目印となる色とりどりのテープが木の枝に結ばれていた。
そこから先は踏み跡も明瞭となり、青空の下、気持ちの良い尾根歩きが楽しめる。最初のチェックポイントである1047.7ピーク(7時28分)を過ぎ、1158ピーク(7時51分)上の分岐を右へ、次の1188ピーク(8時13分)は左に曲がって進んで行くと、ちょっとした急登の後、8時28分に三ノ宿山(1,229m)に着いた。
続く大木戸山(1,286.6m。8時57分)や丸山(1,242m。9時20分)の前後も、しっかり下って、しっかり上り返すといった感じであり、雪はまだ少ないものの凍った下り斜面には結構気を使う。丸山を下ったところにある2つの可愛らしい石の祠(9時50分)の先からは薬師岳へのダラダラした上りが始まり、10時33分、ようやく山頂(1,420.1m)にたどり着く。
このコースは、右手にずっと日光の山々を見ながら歩けるのだが、誰もいない薬師岳の山頂に腰を下ろし、持参した熱い紅茶を啜りながら間近に眺める男体山&女峰山のお姿はまた格別。次第に白さを増していく初冬の雪山の美しさをしばし楽しんだ。
さて、薬師岳の先からは明らかに雪の量が増えており、特に急な下り斜面は要注意。滑落しないようにこれまで以上に慎重に歩き、11時13分に無事、細尾峠に到着。そこから“長い長い峠道案内図”の標識(12時15分)までは一部ジョギングなども交えながら曲がりくねった廃道を進み、最後はのんびり歩いて13時1分に車を止めておいたやしおの湯の前まで戻ってきた。
ということで、全体の距離は20.5kmとめでたく久々の20kmオーバーとなったが、実はその半分以上の11kmは舗装道歩きであり、“ロングコース”と呼ぶには少々の躊躇いが無きにしも非ず。誰か、今の時期に20km前後歩けるコースをご存知の方がいらしたら、是非、お教え願いたいところです。