マイティ・ソー

2011年作品
監督 ケネス・ブラナー 出演 クリス・ヘムズワースナタリー・ポートマン
(あらすじ)
神の国アスガルド”の王子であるソー(クリス・ヘムズワース)は、自らの王位継承の儀式の邪魔をした旧敵“氷の巨人”の侵略行為に腹を立て、父であるオーディン王の制止を無視して彼等の国である“ヨトゥンヘイム”で大暴れ。それが原因となって両国は再び交戦状態に突入することになり、ソーの傲慢さに絶望したオーディンは、彼の超人的パワーと最強の武器ムジョルニアを奪った上で、地球へと追放してしまう….


来年公開予定である「ジ・アベンジャーズ」を見る前の予習の一環として、家族で鑑賞。

北欧神話をベースにしたアメコミの映画化であり、“ソー”というのは雷神トールのこと。すなわち、“神”が主人公であり、いくらなんでも人間界で活躍するのにはちょっと強過ぎなんじゃないかと思いながら鑑賞に臨んだ訳であるが、父親のオーディンの様子を見ても分かるとおり、彼は決して不老不死という訳ではなく、各種能力にもそれぞれ一定の限界があるらしい。

おそらく、ドラゴン・ボールに出てきたサイヤ人みたいなものであり、これならアベンジャーズの他のメンバーとの力のバランスも問題無さそうということで、まずは一安心。自信過剰気味だった主人公が、愛する地球の女性科学者ジェーン・フォスター(ナタリー・ポートマン)を救うために自己犠牲の大切さを学ぶという、少々ありきたりなストーリーを気楽に楽しむことが出来る。

まあ、作品の出来としてはあまり褒められたものではないのだが、「ジ・アベンジャーズ」の予告編だと割り切ってしまえば大きな不満は出てこない。「アイアンマン2(2010年)」でお馴染みとなったS.H.I.E.L.D.のエージェントであるフィル・コールソンの言動や、アベンジャーズの仲間になる予定のホークアイの登場シーンなどをニンマリしながら楽しんだ。

ソー役のクリス・ヘムズワースとその宿敵ロキ役のトム・ヒドルストンは、共にほとんど新人といってよいくらいの若手であるが、本作でソーによって倒されたロキもどうやら完全に死んだ訳では無さそうであり、「ジ・アベンジャーズ」で再び相見えることになりそうである。

ということで、「アイアンマン(2008年)」と「アイアンマン2」については、既に家族と一緒の鑑賞を済ませているため、「ジ・アベンジャーズ」の予習としてはあと1作「インクレディブル・ハルク(2008年)」を残すのみ。何とか年内には予習を完了したいと思います。