高尾山

今日は、今大人気の高尾山を妻と一緒に歩いてきた。

当初、恒例の紅葉見物ということで、雨で流れてしまった先日の谷川岳の代わりにするつもりだったのだが、気温が下がらないことの影響で予定日が近付いてきても一向に紅葉は進まない模様。チラッと延期も考えたのだが、紅葉が見頃のときの高尾山の大混雑ぶりを想像すると、かえって今が決行のチャンスかもしれないということで、予定どおり午前7時19分に高尾山麓駐車場を出発する。

高尾山には1号から6号まで6つの自然研究路があるのだが、今日は、沢沿いに付けられた6号路を上って、最も賑やからしい1号路は下りに利用する予定。ケーブルカー清滝駅の左側にある舗装道路を歩いていくと、保養院の手前左側に6号路の入り口(7時35分)があるので、ここからいよいよ山歩きが始まる。

予想どおりルートはしっかり整備されているが、まだ時刻が早かったせいか、登山客は疎らであり、のんびりと静かな山歩きが楽しめる。要所に標識が立っているため道迷いの心配もなく、最初のチェックポイントである琵琶滝(7時48分)を過ぎ、稲荷山コースへの分岐の先にある階段状のルートを上って行くと、8時57分に山頂(599m)に着くことが出来た。ちなみに、登山口から山頂まで1時間22分というのは、パンフレットに記されたコースタイム(=90分)とほぼ同じ。

広い山頂の人込みも心配していたほどではなく、ホッとして西側の展望台の方へ進んで行くと、目の前に富士山の大きなお姿が現れる。先日歩いた丹沢山地を前景にしたその山容は一段と見事であり、裾野を隠す雲と山頂付近の雪のバランスも絶妙。妻と二人してしばし見入ってしまった。

その後、妻が撮ったばかりの富士山の写真を長男や娘にメールで見せびらかしたりしてから、9時42分に下山開始。舗装された1号路はこれから山頂を目指す登山客で賑わっていたが、道幅が広いのですれ違いにも特に問題はない。復路にはメインとなる薬王院(10時7分)をはじめ見所が多いが、比較的最近になって整備されたものが目立つような気がした。

途中、休憩を兼ねてケーブルカーの高尾山駅手前のそば屋(11時00分)に入り、名物のとろろ蕎麦と甘酒でちょっと早めの昼食。晴天の下、テラス席からの眺めを楽しみながらの食事は最高の気分であり、遥か彼方には新宿副都心や横浜みなとみらいの高層ビル群まで見渡すことが出来た。

昼食後、再び歩き出すが、高尾山駅の先からは下山路の傾斜も少々きつくなり、表面が濡れていることもあって、滑らないよう慎重に下りていく。とはいえ、同じ道を上ってくる大勢の方々の苦労に比べれば何ということはなく、午後12時2分に1号路の登山口に到着。留守番の娘用にお土産を物色してから、12時21分に駐車場に戻った。

ということで、紅葉シーズンにはやや早かったが、その分、人込みのストレスを感じることもなく、のんびりとした山歩きが出来たのでむしろ大満足。妻に同行してもらえたことで、賑やかな雰囲気にも寂しさを感じることはありませんでした。感謝。