塔ノ岳〜丹沢山

今日は、新車の足慣らしを兼ねて神奈川県の丹沢周辺を歩いてきた。

ここは以前から歩いてみたいと思っていたエリアなのだが、夏場は山ヒルが多いということで気温の低下する紅葉の時期まで取っておいた。ルートも、最初は大倉からの通称“バカ尾根”を考えていたが、秦野市観光協会のサイトの“表尾根縦走コースからの眺望は表丹沢随一”という情報を信用して計画を変更し、午前6時3分、駐車場のあるヤビツ峠を出発する。

まずは、富士見山荘(6時19分)まで県道70号線をダラダラ下っていき、そこを左折したちょっと先の“塔ノ岳6.1km”という標識のある登山口(6時21分)から山歩きスタート。途中で林道(6時28分)を横断し、樹林帯の中の急な斜面を上っていくのだが、良く整備されているのと好天に恵まれたのとで、雰囲気は決して悪くない。

そして、6時57分に最初のピークである二ノ塔に着くと、いきなりといった感じで富士山の姿が目に飛び込んでくる。最初は、山頂付近が一部雲に隠れていたが、次のピークである三ノ塔(7時7分)に着く頃には雲も消え失せ、驚くほど大きく見える富士山に思わず見とれてしまう。復路では、ここから市街地の向こうに広がる相模湾を眺めることが出来た。

この先、鳥尾山(7時25分)まではしっかり下って、しっかり上るという感じ。行者岳(7時39分)の先の鎖場を下りながら、“この分だと復路の上り返しもなかなか大変そう”と、スタミナ温存のために少しだけ歩くペースを落とし、8時5分に新大日へ。期待した紅葉はもう終わっており、アップダウンも大変だが、明るい雰囲気の中の稜線歩きは全く苦にならない。

木ノ又小屋(8時14分)を通過し、8時32分に最初の目的地である塔ノ岳(1491m)に到着。時間的にはほぼ予定どおりなので、ここで素晴らしい景色を眺めながら小休止した後、次の目的地である丹沢山へと向かう。なお、塔ノ岳山頂からは、(電波の状況はちょっと不安定ではあるが)ちゃんと自宅にメールすることが出来た。

予想に反し、人気の高い塔ノ岳の先もルートはしっかり整備されており、“こんな爽やかな雰囲気のルートに山ヒルがいるなんて信じられないなあ”と思った途端、土の上にそれらしき物体が転がっているのを発見。その後も数匹見かけたが、寒さのせいか動きは鈍く、危険性は全く感じない。そんな中、9時30分に丹沢山(1567m)に着いた。

山名板の立っているところから富士山が見えるくらいで、眺望の点では塔ノ岳に遠く及ばないものの、百名山に選ばれているのは何故かこちらの方。山小屋の隣にあるテーブルに腰を下ろし、念のため山ヒルの被害がないことを確認してから、持参したパンと紅茶で腹ごしらえ。ここまで抑え気味のペースで歩いてきたのでスタミナはまだ十分残っているが、帰りのロングドライブのことも考えて、今回はここで引き返すことにする。

復路は来た道をそのまま戻るだけであり、塔ノ岳(10時27分)〜新大日(11時00分)〜行者岳(11時24分)〜鳥尾山(11時37分)〜三ノ塔(11時57分)〜二ノ塔(12時7分)〜登山口(12時43分)と歩いて、13時5分に駐車場到着。予想どおり、三ノ塔への上り返しにちょっと苦戦したものの、青空の下での山歩きは気分爽快であり、丹沢がいっぺんで気に入ってしまった。

ということで、自宅に戻ってから気付いたのだが、駐車場から丹沢山までの所要時間が行きも帰りも3時間半でほぼ同じというのは、我ながらどんだけ下りがヘタなんだろう。なお、丹沢山地の最高峰である蛭ヶ岳へは丹沢山から往復3時間程度であり、コースタイムの短い大倉尾根を利用した日帰り登山なら、決して不可能ではなさそうです。