魔法使いの弟子

今日は、妻からのリクエストにより、家族でディズニーの「魔法使いの弟子」を見に行ってきた。

前宣伝では、あの傑作アニメ「ファンタジア(1940年)」でミッキーが演じていた「魔法使いの弟子」のリメイクともいっていたが、CMの映像から予想できたとおり、それらしいのはほとんど本スジとは関係のないほんの1シーンだけ。

それ以外は、現代に甦った魔法使いたちの戦いが描かれているのだが、CGを使った魔法合戦というネタは、もう、かなり昔に賞味期限切れ。そこで、魔法使い(=ニコラス・ケイジ)の弟子となるもう一人の主人公に冴えない大学生を配するという、キャラ設定のユニークさで勝負したのかもしれないのだが、これが本当に魅力のない俳優さんであり、個人的には最初に出てきた子役をそのまま使った方がまだマシだったような気がする。

まあ、ニコラス・ケイジの最近における出演作の傾向から判断して、あまり期待はしていなかったのだが、それでも、そこはディズニーということで、商業作品としての最低限のレベルはかろうじてクリアしていたように思う。ラストは続編を作る余地を残したような終わり方になっていたが、そのときには、せめてミッキー・マウスを登場させて欲しいと思う。

ということで、今日は終戦記念日だったのだが、本作を観賞したシネコンを含め、現在、近くの映画館で上映されている作品はどれもこれも娯楽作品ばかり。何度も言うようであるが、本当に我が国の映画人というのは、一体、何を考えて生きているのでしょうか。