ブルース・ブラザース2000

1998年作品
監督 ジョン・ランディス 出演 ダン・エイクロイドジョン・グッドマン
(あらすじ)
“あれ”から18年、刑期を無事務め終えて出所したエルウッド(ダン・エイクロイド)は、兄貴分のジェイクが既にこの世にいないことを知らされる。予期せぬ事実にショックを受けるエルウッドだったが、音楽に対する熱い思いは断ちがたく、新生ブルース・ブラザース・バンドを立ち上げるべく、恩師マザー・メアリーから預かった孤児のバスターを伴い、バンドメンバーを探す旅に出る....


傑作コメディ映画「ブルース・ブラザース(1980年)」の続編。

正直、ジョン・ベルーシ抜きのブルース・ブラザースなんて想像したくもないということで、長年放っておいた作品なのだが、先日拝見させていただいた「ドライビング Miss デイジー(1989年)」におけるダン・エイクロイドの名演にちょっと感動し、彼に免じて見てみることにした。

内容的には、“18年ぶりの同窓会”っていう感じであり、前半のメンバー探しや警官隊との派手なカーチェイスが前作どおりなら、“ブルース”と“ブルーグラス”を間違えられるというネタもこれまた一緒。アレサ・フランクリンジェームス・ブラウンも、前作とほぼ同様のシチュエーションで登場する。

他の登場人物も、ジェイクの代役をマイティ・マックが、そしてやはり鬼籍に入ってしまったキャブ・キャロウェイ扮するカーティスの代わりを彼の隠し子という設定のケイブルが務めている以外は、ほぼ前作と同じ人が演じており、まあ、ストーリーも含めて新鮮さは無いものの、その反面、懐かしい気持ちで安心して見ていられる。

しかも、最後の最後には、“ルイジアナ・ゲーター・ボーイズ”という超特大級のサプライズが用意されており、これには本当に驚いた。いや、スティーヴ・クロッパーをはじめとするブルース・ブラザース・バンドの面々も相当のものなんだけど、各界の大御所を集めたルイジアナ・ゲーター・ボーイズのメンバーの豪華さには流石に敵わない。

ということで、まあ、作品の出来からいったら前作に遠く及ばないのだが、登場する俳優さんやミュージシャンの方々が、皆さんとても楽しそうに演じているのが本作の大きな魅力であり、見ているこっちの方まで嬉しくなってしまう、という作品でした。