ワタスゲとクリンソウ

妻から、尾瀬沼ミズバショウを見たいというリクエストを受けていたのだが、スケジュール調整が上手くいかず、グズグズしている間にミズバショウの見頃は終了。やむなく、尾瀬沼ニッコウキスゲのシーズンまで延期ということで、今日はクリンソウを見るために妻と一緒に奥日光へ行ってきた。

クリンソウの群生地のある千手ヶ浜へは、赤沼から低公害バスに乗って行くのが一般的であるが、妻が少し歩いてみたいというので、菖蒲ヶ浜から中禅寺湖の湖岸を歩いて千手ヶ浜へ向かうコースを提案。竜頭の滝のすぐ先を左折したところにある臨時駐車場(=廃止されたスキー場の跡地)に車を止め、千手ヶ浜への標識のあるところを右折して遊歩道に入る。

この道は、2年前に高山に登った際、反対方向から歩いたことがあるコースであり、天然の腐葉土の上を歩いているようなフカフカした足裏の感触がとてもいい気持ち。途中にある赤岩に攀じ登ってその上から中禅寺湖を見渡したり、静かな砂浜を歩いたりしながら1時間半ほどかけて千手ヶ浜に到着した。

早朝のせいか、千手ヶ浜にも人影は少なく、まずは倒木に腰掛けて一休み。その後、標示に従って仙人庵というところへ向かうと、シカ除けのネットの向こうにクリンソウの群生が見えてくる。実は、こちらも時期を過ぎているのではと少々心配していたのだが、仙人庵の敷地内に咲くピンク色の花々はまだ元気一杯のように見えた。

他の観光客に交じってクリンソウの写真を撮っていると、そこの管理人らしき方(=仙人?)から“戦場ヶ原のワタスゲが見頃”という情報を入手する。予定にはなかったが、折角なので足を伸ばすこととし、低公害バス(=赤沼から来たバスは超満員状態!)に乗って小田代ヶ原へ向かい、そこから木道の上を歩いて泉門池経由で戦場ヶ原へ。

どの辺に咲いているのか分からないまま赤沼方面へ南下していくと、木道からやや離れたところにワタスゲの姿が見られるようになり、さらに進んでいくと男体山や太郎山といった山々をバックにワタスゲの群生が見られるビューポイントに到着。レンゲツツジのオレンジ色が良いポイントとなっていて、とても綺麗だった。

ということで、結局、そのまま竜頭の滝まで歩いてしまい、そこでソフトクリームを食べてから帰宅した。登りを苦手とする妻も、平地であれば標準時間の2/3くらいのペースで歩けるようであり、次の尾瀬沼ハイキングの良い予行演習になりました。