女峰山を黒岩尾根から

梅雨入りが遅れているのをいいことに、今日は黒岩尾根を使って滝尾神社から女峰山まで歩いてきた。

前回(4月3日)の下見のときに不安を抱いた“こむら返り対策”ということで、昨年の富士登山のときにお世話になったCW-Xを久しぶりに身に付けるとともに、本日初体験となるダブルストックを両手に握りしめ、午前4時56分に滝尾神社の駐車場を出発する。

行者堂(5時2分)の裏手から登山道に入るが、もう一つの懸念材料であった笹の方はまだ生育途中の故、歩く邪魔にはならず、ツツジシロヤシオの咲く中を快適に進んでいく。スタミナ配分を考えて前回よりペースを落として歩いたつもりだったが、残雪の消えたルートはとても歩きやすく、林道(5時16分)〜殺生禁断石(5時22分)〜稚児ヶ墓(5時45分)〜水場(6時4分)に続き、6時25分に白樺金剛に着く。

岩場に入る前に、ここで“こむら返り対策”の第三弾として顆粒タイプの「アミノバイタル」を水で胃に流し込み、八風(6時58分)を経て、7時11分に黒岩(遥拝石)到着。各種対策の効果か、これまでのところ両足のふくらはぎに違和感はないが、ここから先は急登の連続となるため、歩くペースはガクッと落ちる。

7時18分に“黒岩・唐沢小屋”という標識を通過すると、鎖の付いた大岩(7時26分)の先の急登を上りきったところに2つ目の標識(7時39分)があり、それを過ぎると間もなく箱石金剛(7時51分)に着く。標識のすぐ先にあるピークには“竜巻山”という看板(7時52分)設置されていた。

急登の連続でさすがに疲れてきたが、箱石金剛の少し先からは大真名山に小真名山、そして目指す女峰山のお姿をハッキリと拝めるようになるため、にわかに元気が回復。ちょっとしたガレ場(8時9分)を横断すると、8時16分に唐沢避難小屋に着いた。

ここで休憩を取ればよかったのだが、“ここまでくれば山頂はすぐそこ”という、昨年、志津乗越から登った際のいい加減な記憶を根拠に、一気に山頂を目指したものだからさあ大変。ガレ場(8時26分)の先辺りでバテバテになってしまい、その上、腹まで空いてきた。止むを得ず、立ったままでソイジョイに齧り付いて一休みし、8時47分、ようやく女峰山の山頂に辿り着いた。

雲が多いため、絶景とまではならなかったものの、平日ということで山頂には他に誰もおらず、とてもよい気分。ザックを下ろし、持参したウィダーインゼリーやチョコレート等でのんびり腹ごしらえをしていると、竜巻山方面にみるみると雲が立ち上がっていくのが見えたので、それをきっかけに下山に取り掛かる。

下山は、来たルートを戻るだけということで、唐沢避難小屋(9時25分)〜箱石金剛(9時46分)〜黒岩(遥拝石)(10時20分)〜八風(10時33分)〜白樺金剛(10時55分)〜水場(11時10分)〜稚児ヶ墓(11時22分)〜殺生禁断石(11時43分)〜林道(11時48分)〜行者堂(12時2分)と歩き、12時9分に駐車場まで戻って来た。

ということで、今年の目標の一つであったロングコースを無事クリアすることができ、大満足。なお、初体験のダブルストックに関しては、上りのときには役に立ったものの、下りの際、これで足への負担が軽減されるとはちょっと思えないなあ。両手が塞がってしまうのも少々不安なので、まあ、場所を選んで使っていきたいと思います。