石裂山

低山シーズンもそろそろ終わりに近づいた今日は、鹿沼市の石裂山を歩いてきた。

結構岩っぽさそうな山ではあるが、俺なりに岩場対策に取り組んだこの冬の総決算(?)ということで、加蘇山神社の手前にある駐車場に車を止め、午前5時37分に出発する。

駐車場の正面にある神社の石段を上り、軽くお参りを済ませた後、境内の左手から山道に入る。沢沿いの緩やかな上りのルートを進んで行くと、清滝(5時47分)を過ぎ、竜ガ滝(5時53分)の付近からやや傾斜が増していき、そのすぐ先にある分岐(5時55分)の標識には「←石裂山回遊登山コース」という表示があった。

この後、何度か沢を横切ることになるのだが、履いてきたいつもの低山用スニーカーには防水機能が無いため、靴の中がすぐに湿っぽくなってしまう。しかも、今日は辺りに霧が立ち込めるほど湿度が高く、顔に大量の汗をかくせいで眼鏡が曇ってしまい、視界を満足に確保できない。

そんな中、中ノ宮(6時9分)のすぐ先で石裂山名物の梯子&鎖が初登場。恐怖感は無いが、梯子も岩場も濡れている故、滑らないように慎重に上っていく。次の、さらに長い梯子を上ったところにある奥ノ宮(6時15分)で突如ルートが途切れてしまうが、眼鏡の曇りを拭って辺りを見回すと、たった今上ってきたばかりの梯子を降りた先にルートは続いていた。

それなりに急な岩交じりの斜面を上っていくと、東剣ノ峰(6時37分)と西剣ノ峰(6時43分)という二つのピークを越え、6時54分に石裂山の山頂(879.4m)に到着する。ピークの間にある2つの長〜い梯子を除けば、この辺りは快適な尾根歩きが楽しめる場所なのだろうが、十数m先が霧に包まれた今日のコンディションでは眺望は絶望的。疲れてもいないので、さっさと下山することにした。

月山(7時4分)の少し先で尾根を外れ、ぬかるんで滑りやすい斜面を慎重に下りていく。帰路にはこれといった目印は無いのだが、踏み跡はしっかりしているし、所々に標識も配されているので迷う心配は無い。7時36分に竜ガ滝のところの分岐に辿り着き、7時48分に駐車場まで戻ってくることが出来た。

ということで、実は竜ガ滝の分岐の少し先に県の天然記念物にも選ばれた「千本かつら」という名木があったらしいのだが、汗で眼鏡が曇っていたせいか、全然その存在に気付かなかった。まあ、元々花木の類にはあまり興味がないので全く問題はないのだが、自宅に戻ってから確認したGPSログがその前後で大きく狂っているのは、ひょっとしてこの御神木(?)を無視した祟りなのでしょうか?