モンスターVSエイリアン

2009年作品
監督 ロブ・レターマン、コンラッド・ヴァーノン
(あらすじ)
愛しのデレクとの結婚式を挙げるため教会に来ていたスーザンは、そこで空から落ちてきた謎の隕石と衝突。その影響により、体長50フィートの巨大モンスターになってしまう。捕われの身となった彼女は、W.R.モンガー将軍の指揮下にある秘密基地の檻の中でモンスター仲間と一緒に生活することになるが、ある日、彼女達に地球に攻めてきた巨大なエイリアン・ロボットを迎え撃つ命令が下される….


劇場公開時に見逃していた作品を家族で鑑賞。

モンスターとしての自覚(?)に乏しいスーザンは、最初、エイリアン・ロボットから逃げ回っていたものの、終いには見事これを撃破し、自分の身に付けた新たな能力に感動を覚える。しかし、そんな彼女の気持ちを理解してくれたのは、家族でも婚約者のデレクでもなく、同じモンスターの仲間たち。

そのモンスターというのは、ゴキブリ人間のコックローチ博士、ゼラチン質で出来た一つ目怪物のボブ、半猿半魚のミッシング・リンク、そして放射線を浴びて身長100mに巨大化したムシザウルスといった面々なのだが、揃いも揃って皆さん全然可愛くないというのがいかにもドリームワークスらしい。

ストーリー的には、彼らにスーザン(=モンスター名は“ジャイノミカ”)の加わったモンスター軍団が地球征服を狙うエイリアンのギャラクサーと戦うという、まあ、SFアニメとしてはよくある話しなのだが、スーザンがモンスター達との交流を通じて次第に外見よりも内面を重視するようになるという展開はなかなか悪くない。

モンスター軍団の一員としての自覚に目覚めたスーザンが、海外での新たな任務に就くために仲間たちと一緒に大空に飛び立って行くという当初の予想を裏切るようなラストも、立派なハッピーエンドと考えて良いのだろう。東京で捕獲されたというムシザウルスが、要所々々でスーザンを助けて大活躍するのも嬉しかった。

ということで、本作は元々3D映画として制作されたということで、ゴールデンゲイト・ブリッジでの戦闘シーンをはじめ、そのための演出も多々採用されており、やはり映画館で見てみたかった。何か、最近、映画の公開サイクルがどんどん短くなっているような気がするのだが、あまり話題にならなかった作品がアッという間に終わってしまうのは困りものです。