赤岩山

今日は午後から天気は下り坂ということで、短時間で登れそうな赤岩山に行ってきた。

この山は、俺が早朝散歩でよく利用する古賀志山のお隣さんみたいなものなのだが、「栃木の山140」ではその間のヤセ尾根に危険マークが付けられていることもあって、これまでのところ敬遠していた。しかし、今後のことを考えると、嫌いな岩場にもある程度慣れておく必要があるだろうということで、今回、チャレンジしてみることにした次第。

城山西小学校の奥にある市営駐車場に車を止め、午前6時47分に出発。駐車場脇の道を北方へ進んでいくと、間もなく古賀志山の登山口へ向かう林道との分岐点(6時51分)に出るが、ここをそれとは反対の左方向へ進んで行く。

途中に“風雷神社鳥居0.8km”と記された進行方向と同じ西を示す標識が立っていたが、その下の赤岩山への標識は逆の方向を向いており、要するに来た道を戻れという意味。どうやら、赤岩山へは古賀志山からヤセ尾根伝いに登るのがメインルートということらしく、これから進もうとしているのはあまりメジャーなルートではないようである。

そうこうしているうちに、左手にパラグライダーの着陸地点が見えてくるようになり、7時2分に風雷神社鳥居のところに到着。この鳥居を潜ると本格的な山歩きが始まる。沢沿いの道は最初は比較的明瞭であるが、右手に赤い鳥居(7時9分)がある辺りから大きめの石がゴロゴロした歩きづらい道へと変化していく。

行く手をさえぎる倒木に何度か邪魔されながら、しばらくの間ここを上って行くと、ゴロゴロ道の消滅する少し手前のところで再び明確な踏み跡が現れ、7時25分頃にパラグライダーの離陸場所を支える大きな櫓が見えてくる。ここを道なりに左方向へ進み、その櫓を右手に見ながら斜面を上っていくと、間もなく稜線(7時31分)に出ることが出来、7時33分に赤岩山山頂(535m)に到着。

さて、ここから先は危険地帯ということで、確かに鞍掛尾根とは全く異なった急なアップダウンのある岩場のルートが続いているが、足場は豊富にあるので三点支持で慎重に進んでいけば何とかなりそう。8時4分、ようやく途中にある546ピークに到着するが、その先にある鎖場(8時10分)が本日の最難関らしい。

V字に切れ込みの入った岩場を数m下るのだが、上から見るとここだけは適当な足場がほとんど見当たらない。鎖を両手で掴み、後ろ向きに降りて行くしかないかと思ったが、試しにV字の中央部分まで移動し、ここで向き直って下を見ると、そのまま鎖無しで滑り台の様に簡単に下りられることが判明。その後は、御岳(8時22分)を経由し、滝コースを使って8時51分に駐車場に戻ってきた。

ということで、苦手な岩場のコースから無事に帰って来られた訳であるが、これまで“怖くなったら後ろ向きに降りる”と考えていたのが、必ずしもそうではないことが判ったのは大きな収穫。これからも少しずつ経験を積んで、来シーズンの高山アタック(?)に備えたいと思います。