紅葉シーズンの茶臼岳

今年の紅葉シーズンは平年より1、2週早いらしく、那須の紅葉も今が盛り。お天気も回復傾向ということで、妻と一緒に茶臼岳へ行ってきた。

今回の予定は、峠の茶屋の駐車場〜峰の茶屋〜牛ケ首〜姥ケ平と歩いて周り、帰りは山頂駅からロープウェイを使って降りてくるコース。去年(10月11日)の沼原湿原とは異なり、駐車場が相当混雑することが予想されるため、午前6時頃には到着できるよう暗いうちに家を出た。

しかし、いざ着いてみると峠の茶屋もロープウェイ山麓駅のところの駐車場も既に満車状態。6時では遅かったかと後悔するも、路上駐車をするのも気が引けるため、一度、大丸温泉の駐車場(=こちらはまだガラガラだった。)まで引き返し、とりあえずここから山麓駅まで歩くことにした。ちなみに、天気は期待したほど回復せず、茶臼岳も朝日岳も霧の中。

午前6時50分に大丸温泉の駐車場を出発。程なく山麓駅に着くと、7時18分からロープウェイが動き出すというアナウンスがあり、(おそらく)始発後2番目のロープウェイに乗って山頂駅へ。

到着後、とりあえず牛ケ首へと向かうものの、あたりは真っ白で何も見えず、これでは紅葉を観賞するのも難しそうな状況である。茶臼岳山頂との分岐のところで協議した結果、今日の目的を“紅葉”から“登山”に変更することとし、俺は3度目、妻にとっては小学生のとき以来2度目の茶臼岳登山になった。

風が強く、帽子が吹き飛ばされそうになる状況下、妻に合わせてゆっくりとしたペースで上って行くこと約小一時間。8時34分にようやく山頂に到着することが出来たが、当然、見晴らしは全く無い。ガスの中で休憩にするのも何なので、証拠写真を撮っただけで峰の茶屋方向へ下山することにした。

しかし、前回のかすかな記憶と岩に付けられた黄色い目印を頼りに下って行くと、時折、霧の晴れ間から遠くの景色が見えるようになり、峰の茶屋に着いた頃には朝日岳の斜面を彩る紅葉の様子が眺められるくらいまでお天気が回復していた。おかげで、帰路は美しい紅葉を見物しながらのんびりと峠の茶屋方面へと下りて行き、10時46分に大丸温泉の駐車場に戻ってくることが出来た。

ということで、紅葉シーズンの那須はやはり甘くなく、午前6時でも駐車場は満車状態だということがよーく分かった。しかし、大丸温泉から峠の茶屋まで歩いてもたいした距離でないことが分かったのも貴重な経験であり、今後の山歩きのプランニングに役立たせたいと思います。